恥ずかしい話

石原さとみという女優に全く興味がなかったのですが、最近流れる焼酎のコマーシャルに出てくる石原さとみは、投げやりな話し方、鋭い目つきがやけに魅力的なのです。最近、またそのコマーシャルのニューバージョンが始まりました。前と同じくまだ日差しの明るい時間にほのぼのとした音楽が流れる中、彼の家らしき庭が見える縁側でリラックスしながら焼酎を飲み、画面には映らない彼に「ねぇ、今までで一番恥ずかしかった話しない…?」と柔らかい背景とは裏腹に、また鋭い目で話しかけてくれると期待したのですが、その姿は少し和らいでいました。それでも石原さとみの短い一人芝居に感心してしまうのです。そして、「恥ずかしい話…」の台詞を聞くと、つい今までの自分の恥ずかしい話をこっそり思い出してしまうのです。

そしてつい最近、私の恥ずかしい話のニューバージョンがおこってしまいました。友人に会うために地下鉄に乗った時のことです。我家にこの時期いつも静岡から届くポンカン、デコポンに、たまたま屋久島のタンカンと三種類のみかんがあったので友人におすそ分けしようと紙袋に入れる時、変な親切心が湧きみかんの種類が分かるようにとそれぞれ1個づつにポンカン、デコポン、タンカンと黒マジックで書き、それを持ち地下鉄に乗りました。座席に座りひざの上には紙袋とバックをのせ、目的地の駅に着き立ち上がったその時、手を滑らせみかんの入った袋を落としてしまったのです。通路にコロコロと2個のみかんが紙袋から転がり、その1つには黒々とポンカンと書いてあるのがはっきりと見えたのです。降りようとするみんなの足が止まるのを感じ、本当に久々の恥ずかしい思いをしました。翌朝、友人よりメールが入り「銘柄を確認しながら美味しくいただいています」とありました。

今回の篆刻は「内裏雛」です。「だいりびな」は堂々とした元気な印になりました。娘がいない我家は私のために飾るお雛さま、旭川の優佳良織の木目込み人形です。ウールの優佳良織を着たお雛さまは、この季節には暖かそうで素朴な雰囲気が気に入っています。いくつになっても女の子の節句にはちらし寿司などを作ってお祝いし、季節の行事を楽しみながら過したいと思っています。

 

雑誌エクラの1月号には、いつも銅版画家山本容子さんのカレンダーが付いています。それが目当てで長年買っていましたが、今年はミセス1月号に付いていたウィリアム・モリスのテキスタルインテリアカレンダーに魅かれ、我家で久々の定番カレンダーのチェンジです。そのミセスの中で「いつも手仕事、針仕事」のよねだともこさんの着せ替え人形に目がとまり人形作りに初挑戦することにしました。材料はブーツの皮以外は家にあったもので何とか間に合わせることができました。ドレッドヘアーや顔の表情や手足の長さ、ワンピース、クロスのアクセサリー、皮製のブーツなど、何ともオシャレなお人形です。髪の色は本ではベージュでしたが、手元にはグリーンの毛糸しかなく仕方なく使ってみましたが違和感はありません。他は、ほぼ本と同じです。身長45cmとなかなか大きめ。インテリアにもなりそうなしっかりとした存在感です。只今、名前思案中…。

 


2013.3.1