梅干し

昨年から、梅干しを漬け始めました。

 

今までは義姉が我家の分まで漬けてくれていたのですが、そろそろ独り立ちしなければと思っていたところに、昨年NHKテレビの「きょうの料理」でやっていたのが、脇雅世さんのジップロックで漬ける方法です。これなら私にもできる、と思わせる簡単さでした。

 

その作り方は、ジップロック(大)に洗ってヘタを取り少し黄色く色付いた完熟梅1kgと粗塩150gを入れ、できるだけ袋から空気を抜き、口を閉めるだけで2日もすると水が上り始め、1週間もすると梅が隠れるほどさらに水が上ります。3週間目ぐらいに、塩もみをして灰汁を抜いた赤シソを袋の中に足して2週間ほど赤く色付けします。そして、3日間ほど晴れがつづく日に朝8時から午後3時くらいまで干しては取り込み、3日目だけは一晩じゅう夜露に当て、翌朝取り込んで完成です。夜露に当てると皮が柔らかくなるそうです。

梅選びは大切で、40gくらいの大きな南光梅が手に入ると最高ですが、美味しそうと思えるものであれば大きさは気にせず、何も気負わず、何しろジップロックですからカメも重石もカビも消毒の心配もいらず1kgからチャレンジできます。今年は一袋に1kgずつ3kg漬けましたが、昨年の2kgからのチャレンジ、そして今年ですっかり自信をつけました。

 

興味を持たれた方は来年是非。NHK「きょうの料理」を検索すると、残念ながらテレビでやっていたジップロックでの作り方は省かれ、正式なカメと重石を使う漬け方が載っているのですが、脇雅世さんの作り方の分量、工程などはそのまま応用できます。梅干し好きの方、来年は気楽に梅と、粗塩と、ジップロックのご用意を!

 

今回の篆刻、百名山は一休みさせて頂き「蔵書印」のご紹介です。大切な本に捺すものですが、私は読書家ではなく所蔵する大切な本も無いのですが、自分の名前を入れた蔵書印を持つことはちょっと素敵! そんな感覚で作ってみました。

 

さて作っては見たものの、本棚を見渡し見つけたのは、母から譲り受けた文化服装学院出版局(現在-文化出版局)の「ミセス全集」。昭和43月発行の美しい本です。「きもの通-和服編」、「住まいの知恵‐住宅編」、「美しい品‐用具編」と冊あるのですが、どれも古さを感じさせない質の高い内容、時々手にとりたくなる大切な本です。これに捺してみることにしました。

 

今回の手作り品、こちらも私の手作り品は一休み、以前から是非紹介したいと思っていた友人Sさん製作の印箱です。篆刻仲間のSさんは独学で、ここまで完成度の高い印箱を見事に作ります。細部にまでこだわり、どこを見ても行き届いた手が入り、美しい仕上がりです。

 

私の周りには本当に器用な方が多く、皆さんそれぞれ個性的な趣味を楽しまれ、とても刺激を受ける日々を過しております。

2011.8.25