緑の風

ようやく庭が緑に覆われました。

今年の冬は雪が多く冷え込み、春は6月初旬まで寒い日が続き、例年は5月の連休には苗を用意してハンギングバスケットや寄せ植えなどを始めるところですが、園芸店にもあまり苗が揃わず、取り掛かったのは桜が散りだした5月半ば過ぎでした。小さな庭は枯れ色で芝の色は冴えず草木も芽吹かず、もう今年は全てが大雪でダメになってしまったのかと諦めかけたころに芽が膨らみ始め、6月下旬の今、待ちに待った緑がまぶしい庭になりました。

10年前に実家から分けてもらった一握りの薄紫の都わすれが、今では芝生を囲むまでにふえ、見ごろをむかえています。バラ、芍薬が1つ2つ咲き出しアジサイ系はこれから。芝生は美しく生え揃い、まだ花咲き乱れない大好きな緑が主役の庭になっています。

今年は冬の大雪と春の寒さの影響で庭の華やぎは2.3週間例年より遅れています。北国のオープンガーデンはバラが見ごろの7月に入ってから、何もかもが本州から見ると12ヶ月遅れの別世界、北海道は日本に居ながら異国の感があります。

今回の篆刻は「萬里」です。

「万里の長城」などで良く目にする二文字です。

一万里、非常に遠い遠方のかなたなどの意味になります。

萬の文字は虫の形状、サソリのようです。

2.5cm角の石に白文で刻しました。

都わすれの絵はがきに、福岡に住む万里の友へ庭に咲く都わすれを話題にして便りを書くことにします。


今回の手作り品はワイヤークラフトです。

久々のNHK「すてきにハンドメイド」作品です。

ワイヤークラフト作家奥田由味子さんの額縁花器が紹介されていました。

材料は一束100円前後の建築資材の結束用ワイヤーを使うだけ、ワイヤークラフトには興味があり、さっそくホームセンターへ走ります。

紙にピッチャーの形を書き型紙を作り、その線に添ってワイヤーを曲げ必要な本数を用意しラジオペンチでとめていくだけ。やってみるとなかなか簡単。額に4ヶ所ワイヤーの穴をあけて固定すると、あとは試験管の花瓶をワイヤーで作ったピッチャーの中心に置き完成です。都わすれとコデマリを挿してみました。



2013.6.27