【番外編】:フランスの6月はサクランボ大収穫!ジャム作りでおいしい生活

北フランス・海辺の別荘改装記(番外編)

パリの緯度が北海道とおなじくらい、ヨーロッパは北に行けば行くほど、夏の日照時間が長くなる。6月22日の夏至の日は夜10時になってもまだ明るくて外で食事ができるくらい 。

5月まではセーターでブルブル震えていたのが急に暖かくなり、庭仕事が始まる。

だから初夏は本当に忙しい。

我が家の初夏の忙しさの原因は、狭い庭に生える木の実の収穫とその処理。庭には少なくとも100年は経っている桜の大木があり、2・3年に一度サクランボの大収穫があり、今年もそのあたり年にあたった。あまりにも沢山のサクランボが出来すぎて、その重みで枝が地面にくっつきそうなくらい。


そのサクランボをサクランボ取り棒で収穫していく。柄が延長できるようになっている棒の先にギザギザのふちの付いたバスケットが付いていて、そのバスケットを使ってサクランボを収穫する。

サクランボを狙っているのは私だけではなくて、リスや小鳥も一日中木の上でサクランボ取りをしてくれている。誰がいち早くおいしそうなサクランボを収穫するか?リスと小鳥が私の目の敵、私はこの季節毎日のようにサクランボ取りに明け暮れる。

今年はなんと30キロ以上ものサクランボが収穫できた。ご近所さんや会社にも配りまくり、それでもまだまだ残っている。

形の悪いサクランボは種取りをしてサクランボのジャム、甘煮、(コレは冷凍保存して後日クランブルやクラフーティーというお菓子にする。)サクランボの甘煮のジュースでソルベ(シャーベット)作り。3年前に18ヨーロ(約2000円)もかけて奮発した、サクランボの種取り機が今年は大活躍。サクランボを上の受け皿に入れてピストンを押すと種が下の箱の中に落ちて行く。サッカーのワールドカップを見ながら毎日サクランボの種取りをする。


サクランボだけではない。同じ時期に同じように、カシス、フランボワーズ、グロゼイユといった木の実が収穫できて、それもきれいに掃除をしてからジャムやジェリー作りがある。

いやはや、初夏は本当に忙しい。腰が痛いと文句をいいながら自家製の沢山のジャムや甘煮、そして果実酒が出来上がるとやっと我が家の本格的な夏が始まる。


 

 

2014.7.4