古民家の催し

3月に入りました。何となく春を感じますね。暖かくなると写真を沢山撮りたくなります。

 先日もカメラを持って、とある場所を訪れました。

 

そこは都会から外れた静かな公園。

日本昔ばなしのような竹林を抜け、だだっ広い原っぱを横切ると見えてくる古民家。

 

ぬかるんだ坂道を降りて辿り着くと何やらほのぼのとした風景。

可愛らしくぶら下がるお飾りがさっそく気になります。

はやる心を抑えて土間に入るや否やまず絶句。

目の前に広がる色鮮やかなオブジェに放心状態。

可愛い! 凄く可愛い!

一つ一つ器用に手づくりされたミニチュアオブジェが、これでもかこれでもかと連なります。

 

窓辺にはミニミニサイズの小鳥達。一個一個は1.5cmくらいでしょうか。

本当に、本当に小さいのです。

お店屋さんに入った時のように一通りあたりを見渡してみますが

とにかく至る所に小さな小さなハンドワークがひしめきあっています。

 

土間の向こうはお座敷。校外学習の小学生で賑わっています。

カメラ小僧も靴を脱いで上がってみましょう。

 

さっそく、何とも愛らしいベビーちゃんを見つけました。

うつぶせで、生えたての産毛をリボンで結わえ、小首を上げてニッコリ。

後ろ姿にも笑みがこぼれます。

人形だけではありません。サヤからはち切れそうなエンドウ豆や和菓子のように可愛いお花。

手づくりの小さな小さなぬいぐるみ達です。

端午の節句シリーズも発見!

青あり、黒あり、そして赤あり。男の子の喜びそうな鯉登りです。

 

こちらは、おチビさんのくせに面白い表情を見せる金太郎君達。

丸金マークの腹かけにやられました!

さらに進むとお雛さまシリーズ。4世代ごとにきちんと飾られています。

明治時代

 

大正時代

 

昭和時代

 

平成時代


「人形は顔が命」・・・どこかで聞いた台詞と思いながらもそのお顔を見比べてみると

気付きます。

時代ごとにお顔の表情が異なることに。カメラ小僧のお気に入りは平成です。

違和感なくすんなり受け止められる気がするのですが・・・いかがでしょう?

少なくともお内裏様は「イケメン」です。(笑)


 

ちりめんの小さなお飾りでひしめき合う古民家のお座敷。

 

黒檀と赤のコントラストに心を奪われる不思議な空間。

何方がお作りになったのでしょう?小さなミニチュアのアートワーク。

しっかりと日本人の心が伝わってきます。

この後また1年、お雛様と一緒に次の出番を待つのでしょうね。

その時までゆっくりとお休み下さい。

 

公園の中の古民家さん。

今日は楽しませて頂いて本当にありがとう。

来年もまた可愛いアートワークをどうぞよろしくお願いします。

 

 

2013.3.11