カラーで変わる!自分らしさって?

Lesson 3:カーテンで色を楽しむ♪

カラーをテーマに、インテリアで自分らしさを表現する方法を綴っています。

今回は壁クロスのカラーに引き続き、壁と同じように部屋の面積を大きく占めるカーテンについて触れてみたいと思います。

 

カーテンは、窓周り装飾(ウィンドゥトリートメント)のファブリックとして大変重要なものです。窓周り装飾品も専門的にはたくさんの種類がありますが、これらについては、また別に詳しくご案内をしていきますのでお楽しみに。今回はファブリックであるカーテンと、カーテン生地を使ったシェードをご紹介します。

 

リビングルームの大きな窓にカーテンを選ぶ場合、まず考えられるのは壁の延長上にあるものということで日本では圧倒的に白っぽいものが多く、ベージュ系やグレー系の白、それに地模様が入ったものなどがポピュラーなものとなっています。人気がある理由として、白っぽいものは明るくて空間も広く感じ、圧迫感がなく、飽きも来ない・・・など安心感があり無難だからでしょう。しかし、壁の色で冒険できない分、窓周りのカーテンで色を上手く使うと、個性的でメッセージ性のあるものとなります。壁と違って、飽きたら変えるということができるのもカーテンの魅力ですから、ぜひチャレンジしてみてください。

■さわやかなグリーンを挿し色に元気力アップ!

こちらはリビングルームを広く明るく見せたいというご要望から、横ボーダー柄を主体に色はブルーとグリーン系で選びました。空間を広く見せる手法としてタテ柄のものを使えば天井を高く見せ、ヨコ柄のものは空間の横の広がりを感じさせる効果があるとされています。こちらのリビングの天井は吹き抜けとなっており、タテの広がりは物理的に十分なため、横の広がりを強調しました。

 

色を使う場合、どちらの色を使うかでその分量(色が占める範囲)も決まってくると思います。主体になっている横ボーダーの中にさわやかなグリーンが入っていたのでそれをアクセントカラー(挿し色)とし、ダブルシェード(ツインシェード)にしたものです。大窓のカーテンのタッセル(タイバック)もグリーンの同生地で作りました。グリーンはビタミンカラー! 元気のもとですね!

 

■ピンクはやさしく穏やかな心に・・・

次は寝室を主体に考えたワンルームの空間で、働く女性のお部屋です。エレガント、ゴージャスに休息をとるための部屋にしたいとのご要望でした。


まずはピンクをお薦めし、ピンクの幅広いバリエーションの中からローズ系の大人の女性をイメージするピンク色を選んでいただきました。ピンク色のイメージから、スタイルも自ずから限られてきます。ワンルームの女性の一人住まいの部屋ということもあり、部屋に入って正面の大窓でしたから、思い切って個性的に、と写真のようなバランス(上飾り)をカーテンボックスの中に取り付けるご提案をしました。これだけで一気にゴージャスになります。


ピンク色はスワッグの曲線がきれいなバランスにぴったりです。特にこの写真の生地はベロア調で光沢があり、スワッグ系のバランスに適しています。レースも黒の編み込み模様のレースにして、とても個性的なお部屋になりました。ピンク色は心理学の観点からも、寝室に適していると言われています。女性はどこかいつまでもお姫様気分になれるピンク色が好きなのではないでしょうか?

 

カーテンは奥が深く、幅広いため、回を改めて詳しくご紹介していく予定です。色であったり、素材であったり、機能だったり、と様々ですので季節などにも合わせてご案内していければと思っています。

 

では、次回はファブリックのカーテンだけではなく、メカニックなアイテムでのカラーを活かした窓回り商品をご案内いたします。

 

2011.4.18