いよいよ更年期~HRTのスタート(4)

なんか、この先生コワイ、という場合はHRTをお願いするに当たりあまり適当とはいえないかもしれない。 「こんなことを聞いていいのかしら」「なにか言われないだろうか」などと気にしながらでは、長いおつきあいができないと思うから。


私が今のクリニックを選んだ理由の一つには先生が女性、かつ同年代というのもあった。 けれど、『肌がピカピカになる』『アンチエイジング効果がある』なんて副産物を期待しているなら言語道断! というのっけからの宣言に、やや臆してしまう。

メノポーズ期独特の体調不良改善がもちろん第一の理由には違いないが・・・実は正直いうと副産物にも第一理由と同等(もしくはそれ以上?)の期待を持っていたのも事実だったので、言い当てられてしまった感があり更に半歩引けてしまう・・・。同性は鋭いっ!
しかし、ここは素直に医学的方面のみを期待していることを強調して、「子宮筋腫があるので様子を見ながら続けていくことはできますか」と予備知識も伝える。加えて、毎年きちんと婦人科検診を行っている、というちゃんとした自己管理をアピールするのも大切かもしれない。人参茶を飲んだり、漢方での体質改善を心がけていることも話す。


昨今は、女性誌でもずいぶんホルモン療法が取り上げられているので、「流行に乗ってきた」とイジワルな見方をされてしまう恐れがないともいえない。検診率の低さを思うとわからなくもないが。でも、こちらの意識のあり方を確認した後、明らかに先生の態度は少し緩和したとおもう。あとは段取りのとおり、HRTを始めるにあたっての予備検査が始まった。


まず、子宮頸癌と子宮体癌の検査。時間にすれば5分とかからないもの。ただ、年一回の検査の時もそうだったが、リクエストしないと子宮体癌の方は検査されないまま終わることもある。(体癌検査は少々痛みが伴うものの、メノポーズ期の女性は絶対に行った方が良いようなので、「体癌検査も」と是非リクエストをお勧めします)これらの検査の時、筋腫の程度も同時に調べてもらえる。更に血液検査では今のホルモン状態、血小板の異常がないかどうかを中心に、基本的な健康状態もチェック。その上で、ようやくスタートができるという運びだ。

 

結果は来週でもOKということで、とにかくはスタートが許可されて(本当に、そんな雰囲気がある)いくつかのチョイスの中から、私にはエストロゲンの貼り薬(エストラーナ)14枚とプロデスゲンの飲み薬(プロベラ)12日分が処方された。やった~! 


さて、長すぎる前置きになってしまったが、貼り薬を下腹部に貼り、飲み薬を服用した直後の感想を最後に。「う、うわっ。すごく楽っ」。

あくまでも私の場合、翌日以降、まず重い背中と肩の凝りが消えている。けだるい感じも払拭されている・・・? 多分のプラシーボ効果を差し引いても、これはかなり良いものに違いない! とまさに身を以て実感したのだった。

 

 

2010.2.8