ねぎチャーシュー・サンド

一人でランチをする絶好のお店を一つ、二つ見つけておくと安心です。

そのランチを至福の時間にするには、一人でいることが快適で落ち着く空気が流れているだけでいいのですが、その上、出てくるものが美味しいとなれば完璧です。

今、気に入っているお店は、気取らない少し歴史を感じる喫茶店のようなサンドイッチ専門店です。雑誌が豊富に置いてあり抵抗なく一人で居心地よく席に座っていられるのです。そして、もちろん私の大好きなサンドイッチが美味しい上、良心的なお値段。サンドイッチの種類が豊富すぎて、すべてを把握することができていません。その中で一番人気はタラバガニのサンド、それはいつも2時近くには売り切れるようです。私が好きなのは実にありふれた「コンビーフ&卵」。必ず1種類ずつ選び、セットで注文するようになっています。

ある日、隣の席の女性が「ねぎチャーシュー&フルーツ」と私にとっては初耳のセットを注文しました。サンドイッチにねぎチャーシュー?ねぎとチャーシューは私の大好物ですが驚きました。是非、次回は食べてみようと瞬時に思ったのです。そして、もっと驚いた事にその女性は食べ終わると店員を呼んで、ささやくように「同じものを下さい」と注文したのです。

このお店のサンドイッチはたっぷりと具が入り食べ応えがあります。注文を受けた店員は戻ってきて、その女性の耳元で「お持ち帰りでしょうか?」と訊いている。その女性は「こちらで頂きます」とひっそりと応え、出てきたサンドイッチをたいらげた。そこまで美味しいのか!

それから1週間後、迷わず「ネギチャーシュー&フルーツ」と、いつものように大き目のカップにたっぷりと注がれた紅茶を注文した。そして、出てきたサンドイッチは文句の付けようもなく美味しく、幸せな時間が流れました。おかわりはしませんでしたが、次回もこれかな。

今回の篆刻はおめでたい鯛を刻してみました。 いつも自分で読むのも難しい篆書の文字を刻していますが、たまには一目で分かるものを刻するのも楽しいものです。2.5cm角の巴林石に刻しました。そして、はがきや便箋、封筒、ご祝儀袋など、好きに捺して使います。先日、NHKの「美の壺」でぽち袋を紹介していました。それを見ていると京都では、ぽち袋をオーダー注文する事もできるようです。和紙、色、柄を選びます。家紋を入れたものなども出てきました。

そんな刺激を受けて、今回は篆刻で使う少し厚めの半紙、二層紙で作ってみました。

持っていたぽち袋を解体して型紙を作り、半紙を型どおりに切り、糊を付ける前に場所を考えて朱色と金色で捺してみました。前に刻してあった鳳凰も使って二種類のぽち袋ができました。めったに使うことはありませんが、バックの中にお懐紙とぽち袋をセットで忍ばせておくと、いつか役に立つことがあると思います。




2015.3.5