週に一度の、脳のおそうじ

私の日曜の朝は赤ペン片手に新聞を広げる事から始まる。日曜日の朝刊には平日には見られない、ゆとりのある紙面がいくつか展開されている。その中でも、お目当てはちょっと遊び感覚のパズル欄だ。

まちがい探し

まずは、「20の間違い探し」という2枚の画像の違いを探す単純なものから。単純とは言っても右脳の直感力を思いっきり全開にしても、本当にややこしくてなかなか見つけられなかったり、ついつい先入観で見てしまうために気づけなかったりして、予想外に悩まされて時間がかかったりもする。そんな時も、焦らない焦らない。コーヒー片手に自分をなだめ、余裕を演出していく。まずここをクリアすることが、ウォーミングアップなのだから。

 

さぁ気持ちよく20の間違いが見つかれば、いよいよ本命の「SUDOKU」(数独)へ。
3つのブロックに区切られた9×9の正方形の枠の中の空白スペースに、縦にも横にもブロック内にも1から9までの数字をくまなく入れていく、いたってシンプルな楽勝パズル・・・と思ったら大間違い。

初めて目にした瞬間、「こんなに少ない数字のヒントだけでどうして解けるわけ?」「無理でしょうが」っと、正直ギブアップしていたのだ。とはいっても、誰かが出来て自分に出来ないのは許せない、悔しい。征服欲がムクムクと湧いてきて、2度目には気を落ち着けてゆったりと、まず全体をよーく眺めてみたら、わーぉ。ドラマティックな展開になって、するすると見えない数字が閃いてくる、楽しい、快感。 時に苦しむ事もあるけれど、次回からはワクワク感に変わっていった。

 

全部の空白が埋まった時の達成感と頭の中がすーっと軽くなる感覚。1週間雑事に追われ、やることがいっぱいでごちゃごちゃになった脳の中のゴミやほこりや余計なものが払いのけられて、クリアになったと感じる瞬間だ。と、ここで「SUDOKU」(数独)ってどういうこと?との疑問が急に沸いてきたので調べてみた。

 

アメリカ人建築家が考案したものが、年を経て日本のパズル制作会社ニコリが発行するパズル雑誌で「数字は独身に限る」の題で初めて紹介され、数独→SUDOKUとなった。
どういう意味なのだろう、「数字は独身に限る」とは。一桁の数字ってこと???何?

 

とにかく世界で大流行し、大勢の人々に愛されている有名なパズルであることは確からしい。私にとっては、毎週掲載されるパズルを超アナログスタイルでペンを持ちつつ解いていく作業が何よりも新鮮で、1週間のリズムともなり、心地よい満足感にもなっている。

 

 

2009.8.1