Lesson 5:1〜2月のカラー「レッド」

赤やオレンジは全ての色の中でいちばん暖かさを感じられる色です。寒い季節に赤を上手に取り入れると、気持ちも暖かくなりそうです。赤は元気の出る色でもありますから、気持ちが下がった時に意識的に赤を取り入れるのもいいですね。

 

注:カラーサンプルはモニターにより色再現が異なります。

朱色(しゅいろ)
朱色は硫化水銀を主成分とする赤の顔料で、英語ではバーミリオンです。赤は古来より「魔よけ」の色であり、神社の朱塗りの鳥居もこれを象徴しています。朱墨、朱肉の色でもあります。オレンジに近い鮮やかな赤は、スプリングタイプにお似合いです。
ポピーレッド
ヒナゲシの花の、強い黄みの赤です。ヒナゲシはギリシャ神話にも登場し、豊穣、多産のシンボルとされます。フランスではコクリコ、中国では虞美人草と呼ばれます。鮮やかで黄みのある赤は、スプリングタイプの色です。
ピジョンズブラッド
鳩の血のように鮮やかな赤を表す色名です。狩猟の国、ヨーロッパではこのように動物にまつわる色名が多くあります。最高級のルビーの色にも例えられます。この強く鮮やかな赤はウィンタータイプにお薦めです。黒でまとめたファッションのポイントに映える色です。
紅(くれない)
紅花で染めた鮮やかな赤で、紅色(べにいろ)とも言います。呉(中国)から伝わった藍という意味から「紅(くれない)」という色名になりました。藍は染料一般を指します。鮮やかな赤はハッキリしたスプリングタイプやウィンタータイプにお似合いです。
紅梅色(こうばいいろ)
紅梅の花の色を表した色名です。平安時代には高価な紅花で染められましたが、 江戸時代に蘇芳(すおう)の花で染められ広く普及しました。紅梅色より落ちついた赤の色名に蘇芳(すおう)があります。青みの赤はサマータイプやウィンタータイプのブルーベースの色です。
茜色(あかねいろ)
茜の根で染めた濃い赤です。アカネという名前は「赤い根」に由来しています。 青の染料である藍とともに最古の植物染料です。日本では赤の染料は茜や紅花な ど植物染料がほとんどです。 深い赤はサマータイプやウィンタータイプに似合います。
ワインレッド
赤ワインの深く赤紫がかった色です。ヨーロッパではワインにまつわる色名が多くその産地から、ボルドー、ブルゴーニュなど微妙に違うワインレッドがいろいろあります。フランスではワインレッドはボルドーと総称されます。 青みのある落ちついた赤はサマータイプの色です。
バーガンディー
ワインレッドのひとつで、フランスのブルゴーニュワインの色です。英語ではバーガンディーと呼ばれ、ボルドーより深く濃い赤紫です。落ちついた色合いはオータムタイプの赤です。カーキやベージュとも相性が良く、冬の季節に大活躍の1色です。

この季節、暗い色を着る機会が多いですね。手袋やマフラーに普段は使わない赤を使ってみましょう。お似合いの赤をワンポイントに使うと、服装全体が生き生きとしてきそうです。赤いマニキュアも慎重に色を選んで、お 似合いの赤で指先を飾って下さい。

 

【タイプ別:あなたに似合うマニキュアの色選びのポイント】

スプリングタイプ:オレンジがかった鮮やかな赤がフレッシュです。

オータムタイプ :茶に近い、深く落ちついた赤が素敵です。

サマータイプ  :やや青みの赤はピンクの肌をきれいにみせます。

ウィンタータイプ:強く鮮やかな赤と黒のコントラストは、あなたにしか似合いません。

2011.2.3