「日本文化をナメルナ!」
□■天ぷら海老の玄米のり巻き■□
材料:
1.玄米
2.雑穀
3.海苔
4.ゆかり
5.海老(のり巻き1本で2尾)
6.天ぷら粉
7.塩
8.海草サラダ
9.梅酢
10.マヨネーズ
<作り方>
①玄米を柔らかめに炊く。雑穀を混ぜるとよい。炊けたら梅酢を少々ふりかける。
②えびに厚めの衣を付けて揚げる。ふつうよりやや長めに、衣が硬くなるまで揚げたほうがよい。揚げたらすぐに塩を少々振りかける。
③海苔の端を3センチぐらい切って長さを短くする。
④海苔の上にご飯を広げ、その上にゆかりを全体的に振りかける。
⑤海老を2本のせ、海草サラダを少しだけ加え、さらに好みでマヨネーズを細く塗ってもよい。
⑥あとは一気に巻く。
※海老に振りかける塩と、ゆかり、梅酢の量は各自しょっぱくなりすぎないように調節する。ただしある程度塩分が効いていないとおいしくない。12時間後でもまだ充分においしく食べられる。
* * *
そもそも国境なんぞなくなればよい。ここがアタシの土地であっちがアンタのもんよなんて、ダレが決めた? 人間の欲望が決めたことではないか。土地は個人や国に属さない、土地は地球のものなんだ! ………と、怒る私ではあるが、だからといってそれそれの文化や気風までをも否定し、ぜんぶ混ざり合って違いがなくなればよいとも思わない。だって違うからおもしろいんだもんね。とはいえ文化は混ざり合ってこそ発展するというのも事実である。
しかし発展しないで元の文化よりぐんと質が落ちた場合はどうなる?
それがいま海外で起きてる日本レストランの実情なんデス。経営者の大方が中国人か韓国人で、彼らは表面だけをなぞって日本食と称し安い値段で提供する。もうやめて。自分たちの料理に専念すればいいじゃん。勝手に下品に作り変えて、これを日本食などと呼ぶな。愛も誠実さもない。 安い材料でチャッチャとこしらえ、さあ食えと投げてくる。ふざけんな!
昔わてらの先祖が彼らにやってきた残忍きわまるひどいことに、こういう形でいま復讐されているのかも。そうだとしたらしょうがないか。与えたことが返ってくるというのは、宇宙の法則だから。
とはいえメルボルンに来た以上目をつぶっているわけにはいかない。あるつぶれかけている中国人経営の店から頼まれ、私は彼らのメニューを全面的に変えることと相成った。
まずは白砂糖入り白米寿司から玄米寿司に変えるとか、薬漬けの調味料を使わないなどと、少しづつ改善している。喧嘩のプロである中国人に負けてなるものかと毎日激しい口論。私のすきを見ては味の素を振りかけたり、オーナーが鰹出しのうどん汁に、いきなりわけのわかんないソースをぶち込んできたときには思わず客の前で怒鳴り声をあげた。
繊細な日本料理への尊敬の念などかけらもないし味覚もない。味醂と醤油と砂糖が日本料理のすべてではないかとバカにされ、それしかわかっていないのかと言い返すが、一部事実であることは内心認める。
それにしても、ああこれなんだ、こうやって日本食はおとしめられてしまったんだと、いまさら中国人、韓国人経営日本レストランの実情を思い知った。でも実際情けないのは日本人。たのむからもっと乗り込んできてー!
2009.7.24