「贅沢なソワレ」

バレエのチケットをマンディの分も買ったから一緒に行こう、とママから嬉しいメールが。なんでも、そのバレエカンパニーが専属オーケストラも含め総勢 140名で来日するとのこと。すごい!あまりにも贅沢!大所帯のオケを率いての来日公演だなんて、見たい見たい!と二つ返事でOKする。

 

見てきました! 国立モスクワ音楽劇場バレエ団の「白鳥の湖」を。誰もが知っている名作なので物語の世界へ容易に入っていけたし、なんといってもダンサーがみんなきれいで手足が長く、ため息がでるほど美しい踊りでした。それに専属オケならではの音楽と踊りの調和で、完成されたステージを楽しめたのもすごくよかった!

ママはバレエを習っているので、双眼鏡でダンサーの足元をチェックしていたみたい。ママったら、トゥシューズが機械で動いているようで、まるで「足型の機械」みたいだったなんて言うの。シャープで正確なつま先の動きをそう例えたのだろうけれど、「足型の機械」ねぇ、思わず吹き出しちゃった。ママ、もっとうまい言い方ないの? 素晴らしさを言葉で伝えるのは難しいとはよく言うけれど、日本語がパーフェクトでない私だって、もっとましな言い方をすると思うなぁ。そんな言い方もママらしいと言えばママらしいのだけれど。

 

素晴らしいバレエスペクタクルの余韻に浸りながらの帰り道。歩きながらママが、通っているバレエ教室のお話をしてくれた。この春中学生になった子が子供クラスからママたちのクラスに2人入ってきたのだけれど、その子たちのお母さんはママよりずっと年下なの、なんて言うから(ママにしてはちょっと弱気な発言?)、マンディはママに言ったわ。あと何年かしたらきっと「孫ぐらいの歳の子と一緒に踊っているのよ」、なんてまんざら嫌でもなくママは言うと思うって。ママは笑っていたけれど、還暦過ぎても踊っているなんてかっこいいと思うなぁ。だからまだまだお稽古を続けてね。

 

今度は歌舞伎に誘ってくれるって。今からすごく楽しみ。いつもありがとう、ママ!

 

マンディ

 

2010.5.24