絞りの羽織をリメイク

今回は、絞りの羽織でリメイクを致しましたショートコート、ジャケット、マフラーのご紹介でございます。

 

絞りの羽織は本当に驚く程、お色や柄、絞りの産地や布の感触等、豊富なのです。マフラー製作で発見したのは、とにかく軽いのです。大島紬の軽さと違い、凹凸のふんわり感が、愛らしい物や、和モダンの粋な柔らかさと表現したら伝わりますでしょうか? 日本が誇る和布なのです。

まず最初は、赤黒の長めの羽織から、ショートコートが出来ました。羽織の裏の布の分量もたっぷりございましたので、ヒップが隠れる丈が可能でした。ポリエステルの薄い中綿200gを入れましたので、ふんわりふんわり、暖かです!

 

もちろん、裏地も着物を使用しております。オレンジに黒の変わり格子柄です。面白い組み合わせを心掛けています。


羽織の襟の部分でマフラーが出来ます。これも、通常の羽織よりもたっぷりのサイズが出来ました。柄のポイントの朱赤が素敵なショートコートです。

ジャケット3点は同じサイズの同じデザインですが、衿をスタンドカラーと襟無しの比翼仕立てになります。大きなボタンを一つポイントにしました。ボタン選びが楽しいジャケットです。一つのボタン探しは、格別にワクワク感がありますよ! 

裏地もヴィンテージ着物を使いまして、お袖の動きでちらりと見える、それから前の比翼部分にもちらりと見えます。御洒落で上品なジャケットです。マフラーも、もちろんセットです。

最後にマフラー3点です。

紫は、表がヴィンテージ絞りで、ほとんど凹凸がありません。柔らかく薄い、斬新なカラーです! 裏も一部絞りの羽織からです。麻の葉柄の地模様も大好きな綸子絞りです。

 

薄桃色の少し落ち着いたカラーに立涌文様の綸子絞りの衿の部分をそのままマフラーにしました。草木染めの優しさが、ざわざわした日常から、ゆとりの心を取り戻せそうです。私も女でしたね? なんて、ふと思う時を頂きました。

 

黒のシャープな柄の絞りに銘仙の黒地に朱赤丸柄を合わせました。カッコ良い、洋服に凄くモダンにコーディネイト出来る絞り柄です。銘仙柄の可愛らしさとのコントラストが粋では?と、私の感性でござました。

 

まだまだ、これから絞りのアイデアは盛り沢山ございます。また、秋にご紹介いたします。

 

次回はスプリングコートか、またはワンピース? どちらかをご紹介したいと思います。

有難うございました。

 

水谷 貞女

 

2011.1.26