軽やかなコート

春らしい日差しが多くなりましたが、まだまだ朝夕は冷え込みますね。3月になりますと、三寒四温。温度調節を間違いますと、体調を壊してしまいます。更年期を迎えたあたりから、気温の変化に対応出来ない細胞になってしまって。そんな戸惑いを感じてストレスが多くなりました。皆さまは、如何でしょうか?

 

50代の入り口から、天然素材が本当に恋しくなりました。ナチュラルな差材は体感ストレスを緩和してくれます。

 

今回のご紹介は、コートの表地が黒の地模様の羽尺です。

裏地も華やかな写真のコートは羽尺で製作をしました。コートは前を開けた状態で羽織る感覚で着られる事が多いかと思います。

 

ウエスト部分は細くしたデザインですので、ボタンを留めない状態でも、バックスタイルは細く見えます。縮緬のとろんとした落ち感も好評です。

 

裏地はお手持ちの若いころのお着物をお使いいただくと良いと思います。総柄の小紋でも、訪問着の部分柄でも柄の配置を工夫すると、面白いものが出来上がります。

 

シルクの着物を2枚重ねで、暖かく蒸れません。ストレス無しの逸品でございます。

 

 

もう一枚の大島紬のショートコートは、1枚仕立てで裏無しです。

大島の光沢感、そして、とにかく軽いので心も軽やかになります。衣擦れの音も私は大好きです。梅雨時期にも活躍するコートです。着物1枚でショートコートは仕上がります。この丈はどんなアイテムにもコーディネイトでき、重宝致します。

 

シルクの着物は生きています。肌呼吸を楽にしてくれます。ポマル水谷の今月のおすすめでございました。

 

2011.2.28