冬のはじまり 、 コートで穏やかな暖かい日々を!
11月初旬は 「嵐の前の静けさの季節」と呼んでいる。
年末年始のための ”準備” のカウントダウン直前、つかの間の数日間だから。
忙しない時間がやってくることがわかっていても、師走の準備…なんて言葉は口にしない。
外に出れば、澄んだ空気に木々の衣が色づいて、その装いを変えはじめる。
それが合図とばかりに、私たちも暖かさと優雅さを兼ね備えたコートを身にまとい、冬のドアを開けて朝の街に飛びだす。
ドーヴィルの街で、海岸で、ラストシーンの列車と駅で、アヌーク・エーメが着るウエストをシェイプしたロシアンテイストのムートン・コートはシックでエレガントだった。
パリの街で 、撮影現場で ビッグシルエットのムートンに包まれた男顔の彼女はとてもキュートだった。20代前半に大きく影響を受けた大好きな映画「男と女」。
華奢な身体と心をムートンがガードしていたかのごとく、彼女のコート姿は印象的だった。
物語は冬にはじまる。クリスマスでも年越しでもない日常の冬の日。
さて、穏やかな気持ちと暖かい体温をまもってくれる今年のコートを選ぶとしましょうか。
2016.11.8