夏色を着る

夏の朝は、陽射しに負けない鮮やかな色か、あるいは涼やかに自然に溶け込むサンドカラーがほしい。でもそれをワードローブから選び出すことが、現実の暑さで重いからだと脳には儀式のようだ。いまひとつコーディネイトを楽しむという気合に欠ける。長い季節が始まった。

 

思い描く夏は、灼熱の太陽、コバルトブルーの海に白い砂浜、飴色のチーク材が濡れたように輝き、白い帆が眩しく大海原へ漕ぎ出すヨット。

ミントの葉を引っ掛けたドリンクのグラスは汗をかき、パラソルの向きを傾けなくては、夕陽が肌を射す。ヴァカンスする夏。

 

しかし、現実の日々は、アスファルトの照り返しに日焼け除けのパラソルも役に立たない。この亜熱帯化してしまった「SUMMER」という優雅な言葉の響きとはほど遠い季節の中、タオルハンカチを片手にクールビズ素材のウエアで、アポの時間に遅れないように街をかけぬける。

あるいは灼熱のガスコンロを前に家族のための夕食の鍋は、からだの隅々に容赦なく汗の雨を降らせ衣類を濡らす。のどの渇きは、キッチンドリンカーのごとく冷蔵庫のビールへと誘う。

オシャレ 部屋

オトナの女性たちこそ、たとえどんな現実が待ち受けていようが、オシャレする心を忘れてはならない。気持ちはパリでの仕事を終え、毎朝、南仏へ旅立っていたい。

 

今回は「ORANGE/オレンジ」色の世界をあなたに。

大人 オレンジ 洋服
夏色 洋服
オレンジ ロングワンピース
ヌード色 靴
ブルーの靴

赤いコート
ミランダ・カー
ピンク 靴

夏色 洋服
セクシー 海辺

 

 

2013.7.19