50の手習い
50の手習いでソーシャルネットワークの仲間入りをしてみた。Facebook、Twitter、ブログ。この三つの違いは今だよくわからないままにやっているのだが、何だか友達が身近に感じてこれはいいアンチエージングだと思うようになっている。つまり、社会とのつながりを少しながらも感じられるからだ。八方美人的な調子よさな帰来があるくせに、筆不精で、そうこうして暇をもらってご無沙汰になる。こんな私の助っ人になってくれることを大いに期待して、訪問客がめっぽう少なくなってお役目が薄れている玄関のチャイム音に代わって、メールの着信音に振り回されている。これまでの人生になかった不思議な交流があって、今のところ興味津々で結構楽しんでいる。
今夏の激しい猛暑で結構家にいることがあり、心のサプリで暑さをしのいでいた。2冊の本のことである。世阿弥の「花の哲学」(玉川大学出版部・成川武夫著)と老生訓(経済界新書・和田秀樹監修)。どちらも解説本なので読みやすい。花の美をとおして能楽の指針書になっているのだけれど、素直に読むと「時分の花」と「真の花」とし、人間の若さと老化の美についてとても的確に教えてくれる。心が楽になった。老生訓は、今はやりのハウツー本の種だけど、歴史上の人物の老生の言葉をあつめたもの。どの世でも、どのものにも老化と死は避けることができないわけで、名を遺した人物たちがどう老化を受けいれていたのかを触れることができて、親近感を味わえる。監修は、老年精神医学を専門にしている和田秀樹氏だけに、「老化も気から」と言ってくれているところが励みになった。こうして、今年の夏は、久々に新境地開拓で躍起になった。
そんな心拍数の激しいときにお役になったのが、ハーブ。自家製のハーブ水を作ってパシャパシャと全身に浴びて、書き物や読書のときの傍らにおいている。中身はローズマリー、スペアミント、ペパーミント、ゼラニウムの4種(たまたま4種が育ったから、ご自分の好みにあわせて)を鍋で20分ほど煎じて香りと色が出たら、冷蔵庫で冷やして保存。煎じたばかりのハーブティーも美味しい。添加物も何もないからとにかく早く使い切らないといけないので、使いたい放題。お風呂に入れて混ぜたらいいハーブバスの出来上がり。ローズマリーはおなじみ抗酸化作用で若返りのハーブ。香りの主成分には頭を活性化させるといわれていて、アルツハイマー予防効果も高いことが発表されているので積極的に使っている。私は、既述のお酒ローションに(福光屋、すっぴん)生のローズマリーとゼラニウムを入れて長年使っている。ペパーミントやスペアミントは鎮痛と抗菌・殺菌作用があるから日焼けにも虫刺されに気持ちがよかった。気持のいいことが、抗加齢にとてもいい薬なのである。