13年ぶりのブルースカイ

今年もまた夏の季節がやって参りました。毎年今頃になると、日本脱出をはかるカメラ小僧ですが、去年はイギリスの片田舎でのんびりと休暇を満喫していました。沢山の美しい写真スポットに囲まれて、全てが絵画のように魅力的でした。

しかし今年の逃亡先は打って変わってアメリカ。日本から、遠く、長い旅を終え、やっと辿り着いたSunny Florida。梅雨空の東京を尻目に、何処までも大きく広がる真っ青な夏空。

時差ぼけもすっかり吹き飛んでしまいます。気が付けば最後に来てから早13年。恐ろしいスピードで齢を重ねてきたようです。

しかし、今回はMickeyMinnieと遊ぶ事もなく、のんびりと静かに過ごす休日。ドライブしたり、ショッピングしたり・・・。そう言えば、ずっとテーブルウエアを新調したいと思いながらも、なかなか良い物にめぐり合えずにいたカメラ小僧。ここでなら何か良い物にめぐり合えるかもしれません。さっそくお目当てのお店を検して、Let’s go!

綺麗に整備された6連の道路。渋滞で込み合う事もなく、ゆったりと快適に走る大型車たち。抜けるような青空がどこまでも付いてきます。東京より空が大きい!フロリダ最高!子供のようにはしゃぎながらドライブを楽しむこと20分。目的地が近づいて参りました。

2時間2ドルのパーキングに車を停め歩き出したその街は、何ともクラッシーでハイクラスな雰囲気。今まで知っていたアメリカの街とはちょっと違って小洒落た感じ。カリフォルニアのNapa付近にも確かこんな雰囲気の街がありました。それと良く似たしっとりとした上品な街なみ。

しかも、ただ、だだっ広いだけと思っていたこのフロリダに、こんな小粋な街があったとは!きっと他にも沢山の新発見が眠っているかもしれません。

お洒落なお店が連なるメインストリートをゆっくりと歩いてみます。店先にワンコのお水を出しているお店がちらほら。ここにも東京のようなドッグカフェなるものがあるのでしょうか?氷まで入って、何て優しい・・・。これなら、お留守番を決め込んでいる愛犬君も快適に暮らせるかもしれません。

アーケードの向こうには太陽がさんさんと降り注ぐ緑の公園。トロピカルオンリーかと思っていたフロリダで出会ったローズガーデン。金髪の坊やと若いママがお花を見ながらお散歩中。澄んだ空気にストレートなサンシャイン。ここでなら思いっきり深呼吸しても大丈夫そう。

あら?あれは何でしょう?おもちゃのようなベンチ発見。ふらふらと吸い寄せられるように近寄ると、その先に広がる楽しそうな風景。ちょっとイギリスに似ているような・・・。

何とキャンディーショップです!まるでアニメのようにポップで鮮やか。キャノピーのブラック&ホワイトは、ゼリーのようでゼリーじゃない、ガムのようでガムじゃない、あの不思議なお菓子「リコリシュ」!入り口付近のレッド&ホワイトは日本でもお馴染みの「シュガーケイン」に「ペパーミントキャンディー」。この可愛いおうちは、完全にカメラ小僧の心をノックアウトしてしまったのです。

しつこくクローズアップしてみると、さらに可愛さがつのります。窓辺に並べられたカラフルなフラッグやブリキのバケツ。外壁は生クリームを塗りこんだようにデコボコで何とも美味しそう。本当に見ているだけで楽しくなります。

しばしの興奮の後到着したのはお目当てのお店。何とも素敵でエレガントな店構え。しばらくうっとりと見惚れた後、さっそく中へ入ってお買い物。お洒落なキッチングッズで溢れた店内をじっくりと見て歩きます。沢山のチョイスからひときわ目を惹くお気に入り発見。しかしそれはお手入れ必須の純銀製カトラリー。めんどくさがり屋さんには高嶺の花でしょうか?迷った末に、あっさりと無難なステンレス製に落ち着くカメラ小僧なのでした。

お店を出てそぞろ歩くこと数分、何となく喉も渇いたしお腹も空いたし・・・そろそろ休憩といたしましょうか。素敵な雰囲気に惹かれて入ったお店はイタリアン。ちょっと暑いけれど、外の空気を感じたくて、オリーブの木陰に席をとります。ランチワインを頂きながら、行きかう人や車を眺めてボーっとする。これこそが旅の醍醐味、贅沢なひと時なのです。

Sunny Floridaのブルースカイ・・・。

それは、一日を終えてホテルに戻ると、鮮やかなオレンジ色に変わっていました。

情緒豊かでちょっぴりセンチメンタルな夕暮れでした。

 

また行きたいな。Sunny Florida

次回は13年後とは言わずに・・・。

 

 

2013.8.9