カメラ小僧 in Wonderland
この6月、東京が入梅して間もなく、私は息子の大学準備のため10年ぶりに4度目のイギリスを訪れる事となりました。初めて訪れたのは28年前。怖いもの知らずの小娘がモスクワ経由で初留学へと海を渡ったのでした。2度めは23年前、事もあろうに自分の結婚式の時。留学時代の街の古い教会で式を挙げました。3度目は17年前。次男が生まれその同じ教会でクリスニングを受けました。
10年ぶりに降り立ったイギリスは案の定どんよりとした曇り空。そしてこれまた肌寒い。春秋物の洋服を用意していったので大丈夫と言えば大丈夫なのですが、どうも私は足が寒くて仕方がない。寒いと落ち着かない・・・と言う事でたっぷりと厚手のタイツを買って履く事になりました。
さて、オリンピックの準備や初夏の観光客でごった返す花の都(?)ロンドンはちょっと遠慮して、大好きなイギリスの田舎で過ごすことに致しましょう。私、カメラ小僧の心をくすぐる素敵なシーンがわんさかの English Countryside♪ 選ぶだけでも四苦八苦ではありますが、何とかお気に入りのショットを選んでみました。
お気に入りは何と言ってもイギリスの田園風景。なだらかな丘に羊やお馬が草を食み、森の奥に広がる息を呑むような美しいせせらぎ。どんな人が暮らしているのでしょう? それはそれは可愛らしい石造りのコテージ。
お庭だって凄いのです! アリスやピーターラビットが出て来ても驚きません。こんな素敵な光景があるからこそ上質の物語が生まれるのでしょう。
イギリスには歴史ある建物が沢山残っています。古びて渋みのある「本物」のビンテージに触れる事が出来ます。そんな建物にさりげなく咲いた薔薇の花。そのコントラストがとてもお洒落です。薔薇好きにはたまりません!
街で見かけたアイアンワーク。どれくらいの年月が経っているのでしょうか? 細部までデザインに凝り、ひとつひとつ観察すると面白いです。
レースワークが素敵なテラス。エドワーディアンスタイル? 荘厳なレンガの建物もインパクトありです。そして対照的な可愛らしいパブの煙突。
海辺の街で見かけた小さなお店。Healthyと書いてあるのに何処を見てもキャンディーばかり。しかし何だかお茶目なイギリスを感じたりもします。
歩き疲れてパブで飲むGinjer Beerの懐かしい味。アルコールの入っているものと、入っていないものがあり、私は入っていない方が好き。アイスは入れずにじっくりとジンジャーの味を味わって飲むのが美味しい。しかし時にはアイスが入り・・・ライムまで入ることも。ま、それはそれで美味しいので良しとしましょうか。
イギリスは見るところがたくさんあり、旅行するには飽きる事のない国だと思います。ビーチで寝転がるタイプの休日はどうも退屈な性分の私にぴったりです。
あの時初めて訪れたこの国が今もなおご縁の切れない国となり、今度は自分の子供が教育を受けながら生活していくのかと思うと少し不思議な気がします。もっと先の事も見てみたい気もしますが人生なるようにしかなりません。今の時を楽しみながらこの先も色々な事を満喫できたらと思います。
まだまだたくさんのお写真がありますが、このくらいにしておいた方が良さそうです。あとは自分で眺めて楽しむ事としましょう。写真でアンチエイジングでした。
2012.7.12