過ぎ去りた時代に思いを馳せて(2)

再び通りに出ると外人墓地に沿ってまっすぐ進みます。通りを右にカーブした所でもう一軒素敵なお屋敷に遭遇。かつてイギリス人貿易商の邸宅、後にインターナショナルスクールの寄宿舎として使われたBerrick Hall(ベーリックホール)です。どうやらこちらも一般公開中。さっそくお邪魔することにしました。平日ということもあり、ほとんど人気もなく写真撮影には最高! 素敵なシーンを探して歩き始めました。

 

年期の入った黒檀色のアイアンの手すり・・・。味わいあるクラシックなドアノブ。

 

誘うように異国情緒漂う静かな窓辺。気品あふれるベージュのタッセル。

明るい窓辺におしゃれなタイルのバスルーム。凝った小窓の可愛いベッドルーム。

綺麗に並んだ暖色の照明。

どんな方に使われていたのでしょう・・・素敵なアンティークチェスト。

昔はこんなもので文字を打っていたのよね・・・と再認識しながらも何とも素敵なタイプライター。

緑の庭園を見下ろすアンティークな窓の取っ手。

 

ノスタルジックな余韻に浸りながら最後のお部屋、ボールルームへ。天井のビームがいかにも英国的。

そこから何枚ものフレンチドアが続くサンルーム・・・。

 

まだまだ撮りたいものが一杯。しかし私のカメラはここでギブアップ! 何とSDカードが一杯になってしまいました!知らぬ間にそんなに沢山の写真を撮っていたのですね。

 

でもそれで良いのです。知らない空間で遠い昔にタイムスリップしながら、素敵な気分に浸ることができました。美しいものは全て心に焼き付いています。

 

帰り際、外の廊下で靴を履いていると(館内は土足厳禁)、私より遥かにお若い女性の方が、これまた私より遥かに立派なレンズを付けた一眼レフを片手に一言。

「中で写真を撮っても大丈夫でしたか?」

「はい♪ どなたもいらっしゃらなくて撮り放題でしたよ!」と私。

にっこりと微笑んだその女性は「有難う御座います」と言うと、さっそくスリッパに履き替え幸せそうに扉の中へ消えて行きました。いったいどんな「素敵」を撮られたのでしょう?

 

こうして私はカメラ片手に知らない街へ・・・。一人気ままに散策。心はウキウキ気分もリフレッシュです。そして今回も沢山の元気を頂きました。

 

さ〜て。次は何処で何を撮ろうかな?

アンブリッジローズの写真アンチエイジングは続く・・・。

 

2011.3.28

 

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