いまの世の中、女性にしか変えられない。頑張れ「おばちゃん党」!

 

 

                                                          

2014.2.24

都知事選の結果といい、保守勢力による右傾化といい、本当に日本はどうなっていくのかしらん。 それなりに、50代も後半になると、次の世代の未来を憂いてしまう。

昨日の朝刊を読んでいたら以下の記事が目に留まった。イタリアに史上最年少39歳のレンツィ新首相が誕生した。今回、彼が率いる内閣の閣僚16人中その半数を女性が占めるらしい。一方ウクライナでは反政権派が勝利し、ヤヌコビッチ大統領は失脚。職権乱用罪で服役中だった政敵チモシェンコ女史が2月22日に解放され、大統領選出馬を宣言した。

さらに極めつけのは、大阪で「全日本おばちゃん党」が生まれて2年、という見出し記事だ。記事は以下の下り。「2012年秋、自民党総裁選と民主党代表選の候補者が男性だけ。」これを見た大阪国際大准教授の谷口真由美さんが、世の中おっさんだけが動かしてるんか、とネットに書きこんだ。あっという間に賛同を集め、翌日には300人を超える参加者が。大阪維新の会が維新八策を作ると、おばちゃん党も八策を。「うちの子もよその子も戦争には出さん」「税金はあるところから取ってや。けど、ちゃんと使うならケチらへんわ」「力の弱いもん、声の小さいもんが大切にされる社会がええねん」など。この党員現在3000人以上。これらは偶然にも同じ日の朝刊で読んだ記事なのだけれど、これらから読み取れる多くのものがある。

どうも、腐敗しきった社会には女性が必須のようだ。汚れきった政治をただすには、潔癖志向の女性が必要なのかもしれない。女性は気質として、汚職にまみれ、独裁的権力で実権を握ろうとしがちな男性たちにくらべて、それを望まない傾向にある。だから一方では、リーダーには向かない。小さいほころびを見逃すことができない気質で、全体を俯瞰してみられない傾向があるからだ。今後のイタリア社会の再生が楽しみである。また、この「おばちゃん党」、できれば代表の谷口真由美さんに立候補していただき、正式な政党になって頂きたい。

女性は出産という素晴らしくも、また大きな足かせをもっている。男性は若いうちから「仕事ができるオトコになれ!」という大義名分を与えられ、雨が降ろうが槍が降ろうが、ただひたすら仕事だけをしていてイイ。それどころか、そうすることが、社会や家庭に誇れる生き方とされている。この男性だけが優遇されている日本社会は何なのだろう。仕事をしている私には、子育てに比べて、仕事はなんてラクチンと思えてしまう。つまり言いたいことは、日本女性は仕事人として不利だということ。20代は結婚前だから瞬発的には働けても、一生を視野に入れてその仕事で全力疾走はむずかしい。また、30代は子供を産んで育てなければならない、これまた20代よりもっと仕事にのめり込めない。40代はさらに子供の教育に力を入れなければならない。結局、今の日本の環境では、財力があり、お抱えナニーや、家庭教師や、お手伝いさんを雇える女性にしか、男性のように朝から夜中までは働けないのである。

しかし、女性も50代になると、状況は一変する。子離れし、夫もリタイアまぢかで、サポートも要らなくなってくる。ようやく、経済的ゆとりと時間を手にすることが出来るようになる。そこで、どうでしょう、50代の女性たち!もっと、この憂うしかない日本社会のために、困っている人々のために、あなたの知力と愛を注いでみては。ちなみに関東であれば、「奥さま党」なんていかがでしょうか?この記事の最後にこんなくだりも。兵庫県宝塚市の中川智子市長も、政治でのおばちゃん力とは何でしょう?と問われて「まず、クリーン。それから人々に寄り添うきめ細かさと包容力。あとは、ケンカをするときの度胸かな」と。読者のみなさま、あなたに何が出来るか、今一度、お考えいただければと思います。

 

タナカキヨミ