視覚障害者は増えているのに、盲導犬の数は減っている。なぜ?

 

 

 

   2020.01.24

あけまして、おめでとうございます。あっという間に、2020年の1月も終わろうとして

おります。さて、今年はオリンピックも開催されます。賑やかな夏になることでしょう。

しかし、その後がなんだか怖い。祭りの後の静けさ。言いかえれば、祭りの後の閑散期=不景気がやってきそうですネ。日本のみなさま、心の準備をされていた方が良いかもしれません。

 

さて、本題です。先日の新聞に、”盲導犬の数が、9年間連続で減少”とありました。”国内の視覚障害者は、現在180万人以上”。”10年後には200万人に増える予測”です。それなのに、

”国内の盲導犬は、2009年には1070頭、2018年には928頭に逆に減っている”。この記事には結構衝撃を受けました。一頭育成するのにかかる費用が、500万円。行政から出る補助金は、その半分にも満たない200万円程度とか。盲導犬に適した犬を確保しにくいとか、そもそも

盲導犬と暮らす視覚障害者の方々を受け入れる土壌が日本社会にできていないとか。さまざまな要因で盲導犬の普及が減っているそうですが、それにしても、少なすぎませんか。

 

目の不自由な人は高齢社会をむかえて日本では増えています。確かに、視覚障害者の方々にも「盲導犬」以外の選択肢も出てきているようです。ガイドヘルパーさんだったり、情報を音声に変えて教えてくれるスマートフォンのアプリも登場を遂げていたり。しかし、視覚に障害のある方が電車のホームから転落する事故は後を絶ちません。イギリスの盲導犬の数は、視覚障害者の方々の数の比率からして日本の10倍です。韓国や台湾では、盲導犬の同伴拒否を禁止した法律も制定されています。言いたくないのですが、日本はこういう思わぬところが、超遅れていませんか。ハンディを持った人、マイノリティの方々には、とにかく暮らしにくい国なのですネ。五体満足、小日本市民にとっては、住みやすい国なのでしょうけれど。犬好きの私としては、人間の生命を預かるような大仕事を犬に課すのは、実はあまり賛同したくはないのですが。それにしても、行政のお金の使い道が納得できません。

 

もし、自分が真っ暗な世界に生きていたら、スマホのアプリではなく、外の世界との間に、愛をもって自分を支えてくれる温もりのある心からのサポートが、どれほど生きる希望につながるか。考えてみただけで、応えは一目瞭然です。すこし、深刻になってしまいましたが、みなさま、今年もどうぞよろしくお願いいたします。