コロナウィルスで、緊急事態宣言!人ごとではすまされない!

 

 

 

   2020.04.13

イタリア、スペイン、アメリカ、あっという間に世界中の人々を、思いもしない速さでコロナ

ウィスルは侵略しています。フランスの首相が「これは戦争だ!」と言っていたその言葉を、皆さんも、実感させられていると思います。風邪ウィルスという生物兵器で、次々に人間が壊されていく。それも、全世界で起こっているのです。私たちは、誰が敵なのかさえわからないままに。

はじめは中国のごく限られた地域で勃発。その時点では対岸の火事に過ぎませんでした。それが、2ヶ月後には世界中のほとんどの領域に広まってしまいました。もう、私たちは逃れることなどできません。この状況になって、ふと昔読んだSF小説「渚にて」を思い出しました。

北半球のほとんどの人間は、核戦争で死に絶え、人など住んでいないとわかっているのに、

あるモールス信号を頼りに生き残っているかもしれない生命を求めて、サンタマリア島へ向かう海中深くに潜水していたために生き残ったアメリカの潜水艦スコーピオ号。その状況下では、地球上の半分以上が破壊されてしまっているのです。家も壊れ、核兵器で木々も森も湖も全てが惨憺たるありさまになってしまっている。よって、そこに住んでいた虫も鳥も動物も

生命といえるものは何ひとつ存在していない。あるのは太陽から注がれる光と、静寂と風の

音だけ。

蘇るその記憶を思い出しながら、私は、晴れた午後、若葉の芽吹きがまばゆい木々を窓から眺めています。 自然はいまのところ、健やかに過ごせているようです。小枝に飛んでくる野鳥も心なしか、昨年より数も多く、さえずりの声も大きく聴こえます。

その時気づいたことがあります。そうなんだ!今回のコロナウィルス戦争は、人間だけが壊されていっている。通常の戦争なら、人間だけでなく、地球上に存在する何もかもを破壊してしまう。地球上の全てが巻き込まれてしまうのです。 そう思ったら、不謹慎ではありますが、

同じ戦争でも、このウィルス戦争の方が、まだ救いがあると思えてきました。今回は、人間だけなのですから。

我々人間は、まるで、地球は自分たちが支配している。全ては人間が存在した上での価値観に完全に囚われてしまっています。マクロで考えたらどうなのか。人間なんて、宇宙のチリにも満たない。それなのに、人々は毎日を自分を中心に欲望をむさぼり、喜怒哀楽を堪能しながら自由に生きている。それもまた、ミクロ的には素晴らしいことではあるのですが。

現代は完全なる資本主義社会の中で、インターネットの進化は、世界中が互いの利害関係を

最優先して、どうしようもなく繋がれてしまっています。今回のこのコロナウィルス戦争は、今世紀初の大不況を世界にもたらすと思われます。その時、私たちは、どう生きれば、生命を家族をまもりきれるのでしょう。この長い小休止の時間の中で、そんな問いかけもされている気がします。あまりに人類がこの地球上で、はしゃぎ過ぎたツケが廻ってきてしまったような

気が。

もし、このコロナウィルス戦争から、私たちが生きのびることができたら、これからどういう生き方を選ぶべきか?もう、同じことを繰り返さない、ドミノ倒しで崩れることのない生き方とは? 暇にまかせてそんな妄想をしている、自分がいます。

日本人は、ヒヨリミ主義、ナレアイ主義、生真面目、多数決志向、これらは、裏をかえせば、危機管理や実行力が弱いということになります。 みなさま、くれぐれもご自分の生命をご家族の生命を守るためには、過剰なくらいの危機感と実行力をお持ちください。

生きていくためには働かなければなりません。しかし、生命を犠牲にしてしまっては元も子もありません。生きていてこその仕事です。危ういと思ったら、休業する、休職する勇気も必要なのではないでしょうか。

タナカキヨミ