いよいよ更年期~HRTのスタート(8)

寒暖の差が激しく体温時計も狂いがちな今日この頃。私は、というと今お腹の辺りに“ホカロン”を当ててPCに向かっている。この季節にホカロンとは、なんとも情けない感じが否めないのだけど・・・。昨秋あたりから、膀胱炎を頻発するようになってしまい、予防策として致し方ない。

 

実はこの膀胱炎も、女性ホルモンと密接な関係があるそうだ。かつて初めて就いた仕事は接客業だったので、先輩や同僚の多くは膀胱炎に悩まされていた。そんな中で私だけは幸いにもずっと膀胱炎知らずだったが、時折起こすようになったのは40代も後半に入ってから。エストロゲン量の低下で、膀胱内が弱酸性からアルカリ性になるそうだ。膀胱内がアルカリ性の環境というのは細菌の活動・増殖に都合が良く、感染症が起こりやすくなるとのことで、HRTは膀胱炎を防ぐためにも効果はあるはずなのである。

 

膀胱炎というと、ポピュラーな症状である頻尿、残尿感、排尿後半の痛みなどを、最初は繰り返していたのだが、三度目くらいから血尿を伴ったりし始めた。処方される抗生物質は即効性があり、いつも途中でやめてしまうせいか、薬が効かなくなっていることに気がついたのも三度目あたりから。楽観的な私が本気?になったのは、今年に入ってから膀胱炎の症状がないのに血尿が続いた時のこと。こうなると内科や婦人科では対応外となる。早めに泌尿器科でエコーと膀胱内視鏡でチェックをしなければ、大病が潜んでいる恐れもある。夜中にインターネットで症状を検索にかけて「ありうる可能性」の列挙に暗雲がたちこめ、とにかく急いで泌尿器科へ行った。結果は、幸い怖い病変は見られず、ひと安心したのだが・・・。今週からまたすっきりしない「疑似膀胱炎」のような雰囲気で通院。新しい漢方を処方してもらい、月に一度はチェックに行くことになった。

メノポーズ世代になると、必要以上に神経質になる必要はないと思うが、自分の体のウィークポイントは把握しておくべきだというのが、最近特に思うことだ。思えばこの一ヶ月、忙しくて平均睡眠時間がずっと3, 4時間だった。PC作業が多く、運動量は少なく、コーヒー量は多く、プレッシャーもMAX。つまり心にも身体にも負担をかけてきたことがよくわかる。そういえば、同様の生活をした時は、必ずその直後に膀胱炎に罹っていたことに気づく。

 

HRTは膀胱炎治療にも効果が大、とされているものの、決して万全ではないということも心得ておかなければならない。そして、病気だと思っていたらメノポーズが原因だったということが多くある一方で、全ての不調がメノポーズが原因ではないということも。HRTを始めるメリットの一つは、主治医を持ち定期的に自分の体をチェックできるようになることにもある。

 

★さて、今週はHRT定期検診で別のクリニックに変わる予定。次回はクリニックによるメノポーズへの取り組み方の違い等お話しできれば、と思っています。

 

 

 

2010.6.7