ダンシング、ツナイト! de 美ボディに

人には、初めからDNAとして備わっているものがある。運動神経がイイ、声がイイ、記憶力がイイ、耳がイイ、絵がウマイ、などなど。 だれもがこれらのひとつやふたつは、初めから神様にもらって生まれてきている。


私の場合は、これが唯一「踊りがウマイ」である。自分で言うのもなんですが、リズム感がカラダに巣くっている感じなのです。何かしらの音楽や、リズムが聞こえてくると、カラダの中から地震が起こるように全身が揺れだしてくる。気づくと足や、肩や、首が動いている。だから、昔からディスコによく行った。六本木、新宿、ディスコがあればくりだす。それが外国に行っても同じ、ニューヨークでも、パリでも、ローマでも、シンガポールでも。

 

とにかく踊れる場所があれば、かならず行く。私が踊っているときの経験を話すと、踊る場所はほとんどが薄暗い。私が激しく踊っていると、大抵、若い男子が近づいてくる。そして、そばまで来て、「おッ、おばさんだ~」とわかると、 する~ッときびすを返して、フェイドアウトしていくのです。

 

これだけ言えば、お分かりいただけるように、暗ければ、私の踊りとリズム感、その激しさは、 若い女性に見えてしまうくらいアグレッシブなのですよ。

 

しかし、困ることもある。映画を観に行く、それがミュージカルだったりしたら、私のカラダは動き出してしまう。 オールナイトで、みなさんが総立ちで踊るような場合は無論問題ないのですが、白昼堂々のロードショウなどでは、本当に困りものです。一緒に観に行っている息子なんかは、私の太ももをパチンとたたいて、ママ!カッコ悪いからやめて!と叱責されるハメに。

ところが、一昨年、これまた外国なのですが、ニュージーランドはクライストチャーチという街で、現地の中年友人たちに連れられて行った、オトナのクラブでは違いました。 踊っているのが、すべて40~50代マダムたち&ガイズ。おのずとこちらも盛り上がり、何の臆面もなく、激しく、惜しげなく、大胆に、のびのびと踊りまくりました。 近づいてきた男性も、40代後半。こう来なくっちゃ~。同じ踊っていても興奮度がちがいます。

 

しかし日本には、平均年齢50歳の踊れる「クラブ」なんてありません。でも私は、ダンシングにはどん欲です。どんな場面でも、踊りぬく。


もしどなたか、私のカラダが年齢の割に、結構シマッていると思ったら、それは毎日のダンシングのおかげです。 朝、コーヒー片手にロックを聴きながら。深夜、TVから流れるジャンルを超えた音楽を聴きながら。 私はいつも踊っている。だれも見ていないから、大胆に、そしてセクシーに。

 

みなさま~。アンチエイジングのために、どうぞ、ダンシング・ツナイト!してください。

 

 

2009.7.1