癒されている女性は、笑顔がキレイ

我が家には、もうじき2歳になる超美形の「アービター」という名前のメス猫がいます。息子が、なにかのゲームの主人公からつけた名前です。「アービター」は、本来舌を丸めてア~と発音しなければならないらしいのですが、私はそんなことにはおかまいなしに、「アビタ」ちゃんと呼んでいます。3代前の猫の名前が「ノビタ」、そして「チビタ」、こんどは「アビタ」。おや、ちゃ んと韻を踏んでるじゃないの。ということで、「アービター」は「アビタ」ちゃんと呼ばれるようになりました。愛らしくスクスクと育ってくれています。

 

最近、彼女を撮影してWEBに投稿しようよ、と家族の間で盛り上がっているネタがあります。なんと、アビタちゃんは「サラダ少女」なのです。「レタス」「キャベツ」「キュウリ」「トマト」「スイカ」などなど、野菜大好きキャットなのです。お皿にレタスを山盛りに入れておいても、あっという間に食べてしまいます。野菜ジュースのCMなどに、いかがでしょう? お皿いっぱいのレタスサラダに小顔をうずめて、パリパリ、ポリポリ、一心不乱に食べている。そのシーンのどアップに、「野菜は、キレイをつくる!」なんてキャッチフレーズが出たりすれば、野菜ジュースももっと売れるかもしれませんね。

彼女のDNAは、アメリカンショートヘアと、行きずりの♂さま。その生気闊達な♂さまは、たぶんアビシニアンや日本猫典型のDNAをお持ちだったようです。アビタちゃんの小顔はアビシニアン系、背中の模様は日本猫系、そしてゴージャスなお腹の模様はアメリカンショートヘアーのママ譲り。そして一番キュートな特長は、カラダつきがしなやかで細長いことです。人間に例えるなら、大昔に一世を風靡したモデル「ツィギ―」とでも申しましょうか。前足を抱えて、後ろ脚だけで立たせると、どこまでも伸びる伸びる。ちなみに測ってみましたら、全長90センチ近くありました。スリムで長身、切れ長のブルーアイ。ほんとうに美しい子です。

彼女は、これまた超甘え上手。我が家の次男アインシュタイン(ラブラドール犬)は、アビタにとってはお兄ちゃん。このお兄ちゃんに、それはそれは甘えてあげています。アインシュタインがまだ眠そうにしている朝から、彼の鼻さきをひと舐め、自分の顔やカラダをお兄ちゃんのほっぺたにすりつけます。まあ人間でいう、頬ずりですね。アインシュタインも妹からそうされるのはまんざらでもないらしく、「眠いのに、朝から、うるさいな~」というそぶりをしながら、彼女の親愛の挨拶に応じています。

 

さらに、彼女は寂しがり屋さん。決して夜は、一人では寝てくれません。私がパジャマに着替え、歯磨きを洗面所で始めると、いままでリビングのソファーに寝ていたはずなのに、必ず寝室のドアの前で待っています。私が寝室のドアを開けると、一目散に私のベッドへ。私の横で、細くて長いカラダをまっすぐに伸ばして、すぐさま眠ってしまいます。夜中に、なんだか狭いな~と眼を覚ますと、彼女が私のスペースを侵略。いつの間にか、ピッタリ私にくっついて眠っています。カワイイ!

 

朝、眼覚めて私がベッドで大きな伸びをすると、彼女もまた大きな伸びをしています。そして、「え~、ママもう起きるの?」という雰囲気で、眠そうにイヤイヤ起きてきます。昼間は、我が家のネコの額ほどの庭で思う存分遊んで、お腹がすいたら、ニャ~と可愛い声で食事の催促。食べて、昼寝をして、甘えたくなったら、家族の誰かに甘える。そんなアビタちゃんを見ているだけで、ほんとうに幸せな気持ちに浸れます。こうやって書いていても、彼女を思い出すだけで笑顔になってしまいます。きっと今も、私の脳からはアルファ波がたっぷり出ていると思われます。

 

思春期真っただ中、「家庭内自主隔離宣言の息子」のために増えそうなミケンのシワも、ごく軽傷ですんでいるのは彼女やアインシュタイン君のおかげです。みなさま、ペットをバカにしてはいけません。彼らからいただく癒しのエネルギーは、どんなにエステに通っても、お高い美顔器を使ってもつくれない「素敵な笑顔」をつくってくれます。こんど、街や公園でしっかりごらんになってください。犬を散歩させていたりするオトナの女性たちを。きっと、「笑顔の素敵」なハツラツ美人が多いことに気づきますよ。

2010.8.23