高齢出産こそ、若さのヒケツ

最近、鏡を見るのに少し決心が必要になってきました。顔には、年齢相応のシワとタルミが?それでもたぶん、ふつうの55歳よりは若く見えていると(勝手に)思っています。そもそも、目鼻立ちや肌質には個人差があります。初めて会う人には、その人の肌質と 実年齢の関係はよくわかりません。だから結局は、その人の本質的にもっているオーラが若いかどうか、それが年齢をおしはかるポイントになるのだと思います。

 

私は、42歳で初出産しました。ベビーカーを押して、公園デビューしたのも42歳です。公園に来ているまわりのママは、たぶん20代の後半。気がつくと私は、自分にマインドコントロールをかけていました。そうです、私は32歳!(42歳ー10歳=32歳)。それ以来、ずっと息子にも10歳サバをよんできました。


ところが、昨年のことです。私の幼友達の家に、息子が泊まりに出かけました。そのおり、ナニゲに息子が「おばちゃんいくつ?」と聞いてしまったのです。彼女は、「54歳だよ」と応えてしまいました。「え?、どうしてママより10歳も年をとってるの?同級生でしょ?」そこで私の友人は、「あら?、あなたのママも54歳よ!」と言ってしまったのです。とうとう息子はここで、私の実年齢を知ることになってしまいました。たぶん息子は、友達のママを見ていたりして、自分の母親がまさか50歳を超えているとは想像もしていなかったのだと思います。

 

息子が44歳だと信じてくれなくなったあたりから、私の若さのオーラにも少々陰りが出てきましたが、まだまだ。息子のクラスの親睦会に行けば、そこにいらっしゃるママはほとんどが30代後半から40代前半。私が誰よりもいちばん年上だと思われます。でもそういう場に立つと、一瞬のうちに顔の表情筋がリフティングをはじめ、それまでたるんでいた頬がきりっと上がるのを実感します。無意識のうちに自己暗示をかけているのですね。


40代のイケメン先生を55歳の私がまずふつうなら意識しないのですが、相手が私の年齢を40代だと思っていると想像すると、なんだかドキドキ。女性ホルモン復活の兆しをかんじます。息子と歩いていても、ローティーンの子のお母さんなのだから、だれもがあたり前に40代に見てくれます。

 

そうなのです。息子といるかぎり、私はいま40代なのです。もしかしたら、医学的にも証明できるのではないでしょうか?若さのもとは、脳みそからつくられるものだということを。息子が20歳になったら、私はいくつかしら?と考えるとき、いよいよ私のなかの免疫力はマックスに達します。だって、”息子の成人式に母親62歳”、この情景を映像で想像するなんてことはできませんもの。だから私は生きているかぎり、実年齢より10歳は若くいられるわけです。

 

いきつくところ、最大に効果的な「アンチエイジング」の方法は、高齢出産をするということになります。どんな高級スキンクリームも、どんな高級エステも、結局は若くいようとするその女性のこころの中から湧き出す強い思いにはかなわないのですね。若さのもとは、自己マインドコントロールです。たとえ美しき誤解であっても、それは有効です。


まだ40代の女性たちに提案します。一生若くいるために、華麗(加齢?)なる高齢出産にトライしてみてはいかがですか。