50代女性よ、納豆・イソフラボンで若さを保とう!

3月の東日本大震災の後、こつぜんと量販店やコンビニの売り場から納豆が消えました。そして、しばらくのあいだ、納豆が買えなかったのです。納豆の主産地、茨城の製造工場が震災でストップしたせいだとか。

 

私は、毎朝欠かさず納豆を食していますから、少しパニックになりました。コーヒー中毒やコーク中毒などは聞いたことありますが、「納豆中毒」ってちょっと引きますよね。普通は、50代のおばさんはやはり和食か!と思われてしまうかもしれませんが、まったくもって、それは「NON!」です。私のブレックファーストは、完全に洋食なのです。朝は、コーヒー、バナナ、ヨーグルト、そして、「納豆のせゴマ・ハチミツトースト」です。

 

たいていの方は、この納豆トーストの話をすると、「え〜、キモチ悪い!」とおっしゃいます。でも、おいしいのですよ、これが。ここで少し詳しくレシピをご紹介いたします。トースト用6枚切りのパン1枚に、オリーブオイルをまんべんなく塗ります。その上に、納豆を1パック平たく伸ばします。そこへハチミツをたっぷりかける。そして、仕上げにゴマをトッピング。これをトースターで焼きます。パンに、うっすら焦げ目がついたら出来上がりです。香ばしいというか、粘っこいというか、サクサク、ネバネバ、サクサク、ネバネバ、たぶん皆さん、今まで体験したことのない食感です。

 

このレシピは少し前に、日本語の上手なイギリス人の友人ケイトに教わりました。何でも、彼女が日本に留学をしている時、どうしても食べられなかったのが納豆。でも、健康的でスレンダーな日本人女性をつくっているのは、あの納豆に違いない! と納豆を食べられるようになることを賢明に考えたそうです。そして、いきついたのが「納豆のせトースト」だったとか。すぐ太ってしまう白人には、もってこいのダイエットメニュー! 植物性のタンパク質がたっぷり摂れる上に、素早く作れて調理もカンタン。妙にクセになるおいしさに、食べ始めたらすっかり病みつきになってしまったそうです。

 

現にケイトも、ロンドンで納豆が手に入った時には必ず食べているとか。彼女の場合は、シンプルに食パンの上に納豆をのせて焼くだけですが、何をやるにも貪欲な私です。さらなる工夫をしたのが、ゴマとハチミツでした。こういう過程を経て、栄養バランス満点のお手軽リッチなメニューが生まれたというわけです。今思いつきましたが、クラッシュしたピーナッツを、ゴマの替わりにかけるのもグッドなのでは。あ〜、もしかしたら、ピーナッツバターをオリーブオイルの替わりにぬるのも素敵です。ベジタリアンの友人がいたら、絶対教えてあげたいレシピです。

 

昨夜、「カンブリア宮殿」という番組で、NYをはじめとする海外で成功している和食レストランのオーナーであり、調理人でもある「モリモト」氏が言っていました。食への挑戦は、食の伝統を壊すことでしか前に進めない!と。なんだか、たかが「納豆トースト」なのに、この原稿を書きながら私は一人で深くうなずいてしまいました。

 

医食同源、キレイに健康でいるために、日本食にもっとアイデアを。

 

 

2011.5.11