更年期とアロマセラピー 〜美しい笑顔でいるために〜

Lesson 13: 孤独な心、そして風邪にも… 甘くやすらぐヒーリング

秋になってからの体調はいかがでしょうか? 天候不順、台風などの気圧の激変、温度差が激しかったことから風邪をひいている方、咳がなぜか多いと感じている方はいませんか? 咳をしていると、からだの消耗も大きくなります。夜間の咳は寝ることもできず、つらいものです。

 

“安息香(アンソクコウ)” この名前を耳にしたことはありませんか?「息が安らぐ」とあるので、いかにも呼吸器によさそうな響きですね。この安息香、アロマセラピーではベンゾインという名で呼ばれます。甘いバニラにも似た香りで、なんとなく懐かしさも覚えるこってりと粘度が高い精油です。アンソクコウノキ(エゴノキ科)の樹木に傷をつけ、にじみ出てきた樹脂をとり溶剤を使用して抽出します。ちなみにこのような天然樹脂は、傷ついた部分を自分で修復する作用をもっていることから、アロマセラピーでも皮膚の「再生」や「修復」によいとされています。

ベンゾインは安息香との名の通り、その化学的成分から呼吸器系の不調を癒すと言われています。気管支炎やぜんそく、風邪にも有効とされ、粘液老廃物を出す作用があります。すっきりする香りのユーカリやウッディな香りのシダーウッドなど、呼吸器によいとされる精油とまったく異なり、ベンゾインは甘くて深い香り…ゆっくりとじっくりと夜に香らせてもいいかと思います。


この精油がすばらしいのは香りや呼吸器への作用だけでなく、前述のように「肌」にもよく、さらに鎮静作用が高いことにあります。消耗してしまった心を楽にし、孤独感を和らげると言われているのです。気苦労で疲れてしまったり、気分が沈んでしまっているときにそっと香らせてみてください。温かな甘い香りがその疲れを癒してくれることでしょう。ボンジュール世代にはいろいろな意味で、使い勝手のよい精油だと思います。

 

◆ ◇Bonjour50おススメレシピ◇◆

 

今回はベンゾインと香りの相性も合うローズ、サンダルウッドなどをブレンドしたクリームの作り方をご紹介します。ローズが入るのでちょっと贅沢ですが、甘い香りというだけでなく女性であることに誇りがもてる ——— そんな気分にさせてくれると思います。エイジングスキン、ドライスキンの方にはとくにお使いいただきたいと思います。

 

ガラス瓶(クリームを入れる容器)

ホホバ、アボカド、オリーブなどの植物油(食用でないものを) --- 20ml

ミツロウ --- ティースプーン(平らにして)1/2くらい

約1gほど精油 --- ベンゾイン4滴、ローズ2〜3滴、サンダルウッド1〜2滴(なければこの3つのうちの2つでもOK)全部で8滴

 

  1. ミツロウを湯煎して完全に溶かす、同時に植物油を温める
  2. 2つを混ぜる
  3. あたたかいうちに(液体のうちに)精油を8滴混ぜる湯煎が面倒な場合は、レンジで溶かしてもOK。できれば湯煎をおすすめします。


しばらくするとやわらかなクリームのできあがり。お顔にもからだにもお使いいただけます。心なごむほんのりといい香り、そして乾燥した部分もしっとり!


※お肌に合わない場合は、すぐに石鹸でよく洗い流してください。

 

 

2012.11.9

Attention

天然100%以外の精油はおススメしません。100円ショップなどのアロマオイルはまったく異なるもので、期待される効果や作用は得られませんのでご注意を。

必ず精油は希釈して使ってください。だいたい2%の濃度です。

(10mlの植物油に4滴相当)

同じ精油をからだに連続して2週間使い続けるのは避けましょう。

使い方を誤ると思わぬ皮膚トラブルや体調に影響します。

 

ご質問はいつでもお気軽にしてください。 info@kiyoudo.com