更年期とアロマセラピー 〜美しい笑顔でいるために〜

Lesson 8:花粉症ケアのまえに「腸ケア」

大寒波が襲ってきたと思ったら、すぐに花粉・・・なかなかからだも休む暇がないですね。季節に合わせて、からだの内部では常に最適化された状態でいられるように、バランスを取り続けています。

 

ハードワークを続けながらこの冬を乗り切った方は、花粉の季節はちょっと心配。からだの消耗は免疫力の低下を招きますから、この春初めて花粉症になる可能性もあります。花粉対策として市販でよく見かけるのは、すーっとする香り、ユーカリ、ティトゥリー、ペパーミント、ラベンダーなど鎮静、炎症を鎮めるような精油を配合されたものが多いようですね。

ご存じのように花粉症はアレルギー反応です。アレルギーととくに関連があるのは、「腸」と言われています。免疫システムは複雑に関係し、いろんなものをフィルタリングしてからだを守っています。民間療法などでよく言われる血液がきれい、きれいでない、という全身に関わる要素も腸が関係しています。アメリカの神経生理学者マイケル・D・ガーション博士の著作『セカンド・ブレイン=第二の脳』では脳に存在しているはずの神経伝達物質セロトニンが腸でもつくられていることが書かれ、さらに体内のセロトニンの90%が腸で生成されているという研究結果を出しました。ご存じのようにセロトニンは消化活動にとどまらず脳、精神的な活動にはなくてはならない物質です。

 

花粉症で月から苦しい思いをする方はとくに、この腸をきれいに保つことをしてみることもおすすめします。免疫力を回復させて力をつけてあげるのです! まずは野菜根菜中心の食事をし、動物性脂肪・たんぱく過多に注意、砂糖を控える、できれば合成された食品をさける・・・ などをしばらく続けるとからだに溜まる毒素が徐々に少なくなっていきます。毒素が多い(便秘でためこんでしまうなど)と、腸の活動はうまくいきません。また適度な運動と、毒素を排出する助けをするのが水です。からだを冷やさない程度にきれいな水を常温で少しずつ飲むとよいようです。

ここでやっとアロマセラピーが登場しますが、腸の運動を促すような精油を使ってマッサージするのもよい助けになると思います。腹部への直接的なマッサージとともに、リフレクソロジーを利用して腸にたまった老廃物、便秘を撃退です。下腹部は時計まわりにゆっくりとなでるように回していく感じ、手の指をそろえて、小さく円を描きながらやはり時計周りに小刻みにマッサージ。

 

足裏の腸のゾーン(右図参照)を親指の腹で押していく。(左右の足裏の腸のゾーンは同じでないので注意しましょう)図の赤い点=太陽神経叢(湧泉というツボにも)をゆっくりと数回押すのもリラックスポイント。

 

このケアが花粉症への即効対策でないことはお分かりだと思いますが、長い目で見て自己免疫力をできるだけ正常に保つこと、また気持ちをリラックスさせてストレスを減らすことで自然治癒力のレベルを上げる---アレルギーを少しでも軽減できる美しいからだを目指しませんか。

 

◆◇Bonjour50s おススメレシピ◇◆

 

<Aromatic recipe for constipation(便秘)>

 

精油はブラックペッパー、レモン、フェンネル 

合計を植物油20mlにブレンド(%希釈)

 

おなかや足裏へのマッサージに。

 

 

2012.3.6

Attention

天然100%以外の精油はおススメしません。100円ショップなどのアロマオイルはまったく異なるもので、期待される効果や作用は得られませんのでご注意を。

必ず精油は希釈して使ってください。だいたい2%の濃度です。

(10mlの植物油に4滴相当)

同じ精油をからだに連続して2週間使い続けるのは避けましょう。

使い方を誤ると思わぬ皮膚トラブルや体調に影響します。

 

ご質問はいつでもお気軽にしてください。info@kiyoudo.com