更年期とアロマセラピー 〜美しい笑顔でいるために〜

Lesson 7:ジンジャーの出番

いよいよ大寒波が日本に到来。で、これまでにないほどの積雪の様子をニュースで見ます。見ているだけで凍えます。でも、寒さで血行が悪くなると、お顔への血行も悪くなりくすんで見えてしまいます。自分に合った明度の高い色の肌は、それだけでも美しいですよね。今回は皆さんが「冷え」と聞いてすぐに連想するくらい有名なショウガ=ジンジャーについてです。からだの中と外から、このジンジャーを取り入れてみてはいかがでしょうか?


アロマセラピーで使うジンジャー精油(=乾燥させた根茎を水蒸気蒸留で抽出)は、「心とからだを温める」と言われています。なんとなく感覚的にわかるような気もしますね。でも感覚的というだけでなく、ジンジャー精油の成分には昔からセクシャルな感情を盛り上げる催淫作用、胃痛や吐き気を抑える作用、関節炎(リウマチなどの)、歯痛などの際に民間療法、また漢方でも使われてきました。

 

一方、食べ物としてからだに入るショウガの成分は少し異なります。

 

昨今ショウガの成分の中で注目されているのは辛味の主成分ジンゲロールとショウガオールです(加熱によってジンゲロールがショウガオールに変化)。ジンゲロールには、血行促進の作用があるので、身体を温め冷え症を改善します。風邪をひいたときにショウガ湯を飲んだりするのもジンゲオールの発汗作用で解熱効果が期待できるためです。

また、吐き気を抑える作用があることもわかっています。イギリスなどでもつわりの気持ち悪さをジンジャーで軽減することはよくあります。さらに実験ではジンゲロールやショウガオールには胃潰瘍の発生を抑える働きがあることも明らかになっています。 

 

炎症を鎮め、強い殺菌力ももっています。薬味にショウガを使えば生臭さを消すだけでなく、殺菌効果による食中毒の予防も期待できます。寿司にガリが添えられているのも、経験的にそれがわかっていてのことだったんですね。

 

精油、生食どちらにも同じような作用はありますが過剰な摂取にはご注意を、刺激が強すぎますから。マイルドながらからだを温めるのには、ショウガ紅茶(HOT)がおススメです。私も何を隠そう、これで本当に体温が恒常的に上がりました。また冬になると胃腸の調子が悪くなるお客様にもすすめたところ、本当に胃の調子がよくなり、2年たった今でも続けているとのことでした。体温が上がれば代謝も免疫もUPしますしネ。

 

根ショウガをすってしぼり汁を紅茶に入れ、黒砂糖でいただきます。一度面倒なので市販のおろし生姜をつかったら、まずくて飲めませんでした(苦笑)。今は、ティーバッグで「ショウガ紅茶」も売っていますから手軽に試すこともできますよ。

 

精油はスパイシーで、ちょっとレモンの苦味も感じるような香り・・・これとブレンドしてどう香りがまとまるのか、使い始めの頃は私にも未知でした。でも、ローズマリーやオレンジとブレンドするとこれが意外にすっきりとまとまるんですね。集中力を得たいとき、もやもやした意識をリフレッシュしたい、というときに使えます。ベースにイランイランをごく少量、またはペパーミントで香りを引き締めてもいいかもしれません。入浴剤としては、「疲れてしまって活力入れたい!」というときにおすすめです。

 

◆◇Bonjour50s おススメレシピ◇◆


<Ginger hot bath>

 

200gの岩塩または天然塩に精油のブレンド(30滴=約1.5mlより少なく)を入れて、よく混ぜます。Shake it!

 

精油 合計30滴以下

・ジンジャー

・オレンジスイート(甘いすっきりしたトップノート、多めに入れてくださいね)

・ローズマリー

・イランイラン(ベースとして1〜2滴ほど)

※もし少しジンジャーの香りを抑えたい場合には、ペパーミントかローズウッドをプラス。

 

 

2012.2.6

Attention

天然100%以外の精油はおススメしません。100円ショップなどのアロマオイルはまったく異なるもので、期待される効果や作用は得られませんのでご注意を。

必ず精油は希釈して使ってください。だいたい2%の濃度です。

(10mlの植物油に4滴相当)

同じ精油をからだに連続して2週間使い続けるのは避けましょう。

使い方を誤ると思わぬ皮膚トラブルや体調に影響します。

 

ご質問はいつでもお気軽にしてください。info@kiyoudo.com