噛むために

本で健康の為には30回噛むことが良いと知って以来30回噛んで呑みこむことを心がけていた。そのためには30回で噛んで呑みこめる量を口に入れ(これも食材によって違うので難しい)、一生懸命じっくり食べることを意識して専念しなければいけない。でも、そうすると食べ物を丁寧に大切にありがたく頂くという思いになり幸せ感,食べ物への感謝の気持ちが湧いてくることを知った。ただ、噛むことに集中していると楽しく会話をしながら食事をという訳にはいかないので、少し複雑ではある。

 

普段の何気ない食事時の噛む回数を数えてみるといくらなんでもひどいでしょと思えるくらい粗雑にしていることに驚く。良く噛むことを習慣づけるには努力と意識改革が相当必要なのだ。どうも忙しかったり慌ただしい日々だったり、一人で食事を簡単に済ませたりする時などそれを忘れがち、いい加減に噛んでさっさと飲み込むような食べ方をして、胃に全て収まってから、はっと気が付き、あ~いけないと反省したりしている。沢山噛んでみると現代人の食事って、量が多すぎるって思う。良く噛むことは脳内に満腹感を感じるセロトニンが放出されて、過食抑え肥満予防に。

 

しっかり噛むことで沢山分泌される唾液には食中毒予防・ガン予防の効果もあるといわれ(同じものを食べても食中毒になったりならなかったりっていうことにも関係あるらしい)、さらに噛めば噛むほど成長ホルモンの分泌が高まり皮膚や血管や脳細胞を活性化させる働きもあるという。これは健康と若さを保つために簡単で誰でも毎日出来る事のはずなのだ・・・・余りに噛むことをぞんざいにしてきたことへの反省を込めてあれこれ考え、年をとってもしっかり噛むためにはやはり歯が丈夫でないと思うに至った。

 

ブーケ

小学生の頃から歯が弱く、当時散々通った反動か、よほどのことがなければ行きたくない(歯医者さんごめんなさい)歯医者さんに昨年から心を改めて通い、歯石や歯垢のお掃除・歯槽膿漏・歯周病予防(もうかなり遅い?)などに今更ながら少し努力をして気を配るようになった。歯がダメになれば入れ歯にする方法もあるからとまったく安易な気持ちでいたので、歯のメンテナンスも無関心・手抜きだったが、今は必ず次回の検診の予約を入れ、次には忘れずに行く優等生になった。毎回歯の磨き具合をチェックされ、歯間ブラシや糸ようじも駆使して虫歯を作らず、さらに歯茎の状態をよくしましょうと若い女医さんに指導され励まされて帰ることに。今まであまり活用していなかった歯間ブラシを使う習慣になったのが何よりの収穫、一見綺麗に磨いたつもりでも歯と歯の間は見えないだけで意外と汚れが残っている。それまでは歯周病予防効果のある薬用歯磨きを使い、電動歯ブラシに任せ、糸ようじを時々使って歯の合間を申し訳程度にお掃除。気になりながらも放っておいた歯と歯茎の管理、もっと愛情をこめて大切にしよう、これからでも。確かに長寿のお年寄りの話などを聞くと、全部自分の歯です!という方が多い。しっかり噛んで何でも食べられるってとっても幸せなことで健康で長生きにつながるに違いない。食べる基本は歯にあり!

 

ものぐさでずぼらな私も、遅まきながらも歯の健康管理に目覚めたことをよしとしよう。にっこり笑った時のお姫様の様な輝く白い歯はさすがにもう期待は出来ないけれど、おばあさんになっても硬いものでもなんでもかっちり噛める魔女の様な丈夫な歯を目指すのだ!

 

 

 

2013.3.13