温泉時間

バスグッズ

出来ることなら、毎日でもゆっくり温泉に浸かっていたい。そう思うほど温泉が好きだ。しかし、頻繁に魅惑の温泉場に出掛けることも難しい日常。最近はやりの近場のクアハウスやスパ温泉施設にだって、時間的にも時々行けたら嬉しいわという現実・・・

 

いつの頃からだろう、月に1~2回お風呂屋さん(銭湯)に行くのが超身近なリフレッシュ法の一つに加わったのは。自宅の狭い浴室とは違い、天井高く、お湯がなみなみ溢れ、ジェットバスに泡風呂、露天風呂、乾式サウナにスチームサウナ、水風呂・・・最近の銭湯の充実ぶりには感激だ。

 

我が家のある地域には黒い天然温泉(地下深くからくみ上げる鉱泉)が多くあり、その成分はカルシウム、マグネシウム、鉄分、ミネラル分などが豊富でリュウマチ、神経痛、腰痛、喘息などに良く効く! とあれば、まさにお得な日常からの解放の場だ。

 

大きなお風呂の効用は、とにかくマイナスイオンが大量に発生しているっていうこと。このマイナスイオンの効果は、
*自然治癒力向上 *副交感神経を刺激してリラックス効果 *体内のセロトニンの分泌をおさえ心身を健やかに *血液サラサラ効果  等々
とまあ数え上げたらきりがない素晴らしさだけれど、そんなことを考えながらお湯に浸かっているわけではない。ただただボーッと、手足のびのび、気持良さに浸るだけ。更年期のほてりも冷えもやさしく包み込んでくれる気がする。広々としたお風呂では、アルファー波が大量に出て幸福感に変わるのだろうか。

 

最近は皇居ランナー向けの銭湯も盛況のようだし、減少の危機にあると言われていた銭湯も個性的でおしゃれなところも増えて、注目されつつあるのは嬉しいことだ。家の近くの天然温泉銭湯巡りをすれば、背景画や浴槽の種類、露天風呂の趣など、レトロでありながらも意外にモダンなところも発見。何ぜか懐かしくも不思議な面白い空間でもあるのだ。

 

さてさて洗い場を眺めれば、メノポーズ世代なんてもうとっくに乗り越えてきたわとばかりに、貫禄たっぷりにど~んと構えたご婦人方がサウナに水風呂、全身くまなく磨きあげて、本当に元気ゲンキ。見習わなくっちゃと思わされる。ご常連さん方(自宅にお風呂はあっても日々通ってらっしゃるらしい)のお話にこっそり耳を傾けてみると、地域のことやら韓流スターの話題、お料理レシピなどお得情報ありでなかなか愉快。マナーに関しても、あらあらまあと感じるものもあって学ぶ事だって多い。

 

最初のころは恥ずかしくて小さくなっていた私だが、今では背筋をのばして堂々と入る。銭湯用に小さなバスケットを常備して、いつでも出発OK。「温泉行く?」を我が家の合言葉に、いそいそと準備をし、ホットでささやかな温泉時間を過ごして帰れば、冷えたビールが私を待っている。

 

 

2010.6.21