いい女

たいていの人は、醜く老け込みたくないし、自分の年齢より若く見られたいと思っているだろう。若く見られるためには、個人の生まれ持った肉体条件と年輪を受け入れて、更に加味する条件がある。若さとは、他が感じ取る生き生きとしたものを備えていることだ。50歳を越えれば成熟した女の良さを育てるべきで、若ぶるだけでは哀れだ。時計の針を逆回転させられないとしたら、社会が「若さ」にあまり重度を置かないならば、私達女は、今ほど「若く見られたがる」事に熱心になれただろうか?

 

残念ながら写真を撮ると、現実に対面した印象よりは、トシが隠せないのは事実だ。10歳若く見られるというのは、外見と内面の精神性がつりあう事を意味する。どんなリフテイングも、内面が伴なわない場合は、魅力を感じさせない精彩のないものとなる。写真も実物もさして差がない。精神に融通性がとぼしいからだろう。

若返るというのは、取りも直さず、自分の年齢をわきまえたところから始まる。精神科医は「たいがいの女性は、自分の実際の年齢と自覚症状にかなりの開きがある」という。事実、医学の発達、女性生理の処置、スポーツの実践、化粧品の進化などで、多くの女性は一時代前よりもはつらつとした50代をむかえているのは確かだ。

 

戸籍上のトシを忘れていられるのは、嬉しい事だ。だから年齢を隠す必要もない。やっと、自分の長所・短所を客観的に捉えられる年齢に達したのだ。トシと共に増す生活の知恵や、忍耐力が己の肉体年齢をコントロールしてくれる。周囲の人を愛する心や、笑いのある生活が若さをくれる。他から好ましく感じられるような努力を放棄したらいけない。「アンチエイジ」の基本は自分によく注意を払うこと。若い娘のようになれるというのは幻想でしかない。フランス女性週間誌が行った40~60才代女性のアンケートの結果をあなたはどう判定なさるだろうか? 以下。

 

【若返り9つ鍵】
1. リズム: 日中歩く時、お腹をひっこめて、お尻の筋肉をちじめる。
2. 見の軽さ: 口紅は表情を明るく見せる。
3.A la Mode: 流行を程よく取り入れる。流行に敏感でありながら、距離をおき、良い品質のものを選べば品も良い。ひつこい柄物や、ロゴ入りT-シャツ、蛍光色をさける。
4. 髪型: 極端に短くしたり、長すぎない方が良い。
5. 仕草: 若者に迎合する必要はない。思慮のあるところをアピールできる年齢だ。
6. 体に空気を入れる: ダンスや体操、アクア・ジム、ジョッギング
7. 外出を躊躇するな: 面倒がるのは悪いサイン
8. 隅にすわったりせず、堂々と: 他人の様子を伺っているよりも、自分らしく。
9. 正直な物言い: ADP(actif + direct + Positive )
これはどういう事かといえば、「私は~~をした。」と言える人になる努力を指す。反して「私は~~をしようと思う。」「~~をしようと思ったのだけど~~」などの予定や言い訳はやめた方が無難。

 

上記、なかなか役立ちそうだし、洋の東西に差がないではないか!!

日傘、帽子、手袋、長袖ブラウスで全身コレ日焼け防止装備で、自転車をこいだり、歩き回る妙齢の日本女性たちの姿は、まるでみっとも良くない、と私は感じている。何しろ、不自然!! カッコウ悪い。

 

それでは良い夏を!!

2010.7