「お正月」

1月も半ばを過ぎ、お正月気分もすっかり抜けて、いつもの日常に戻っているころと思います。そんな中、遅ればせながらの新年のご挨拶を申し上げます。

明けましておめでとうございます。

 

我家のお正月は三が日、毎朝お雑煮とおせちが続きます。人が言うには今どき珍しい‥と、なかば呆れ顔ですが。たまたま夫も私もそのようなお正月を迎える家庭に育ったのか、今のところ家族の苦情はありません。暮れには餅つき機でのし餅と小さなお供え餅をつくり、黒豆、昆布巻き、 きんとん、なます、うま煮等々をほどほど食べ切れるくらいに作ります。ほぼ3日間で、予定どおりおせちを食べつくすと、なんとなく内心小気味いいものです。お正月気分をしっかり味わう、そんなお雑煮とおせち好きな家族です。

今回の篆刻は「謹賀新年」と今年の干支の「虎」です。季節の額を紹介させて頂いているうえで、新年のご挨拶を省くのも忍びなく、お正月から時期的に少々ずれてしまいますが申しわけありません。「虎」の方は文字と違い自由に好きに楽しんで彫れたのですが、「謹賀新年」の方は石が少し硬くなかなか思うように彫れず、毎回ではあるのですが最後はK先生が見事に補刀してくださり完成しました。1月の額は愛嬌満点の獅子舞の絵葉書に押してみました。

 

元旦は大好きな着物を着ます。何かと理由を見つけては着物を着たい私です。着物好きの母が集めた着物を今、私が楽しんでいます。そんな時は帯に根付けをさして遊びます。今回は季節に合わせた自作の根付けと羽織ひもと帯留めを紹介させて頂きます。

根付けは1月はマリと羽子板の羽根とコマ、2月はバレンタインのホワイトチョコ、春は桜色のサンゴ、夏はトンボと枝豆、12月はXmasツリー、ほかに季節を問わないものなど、ビーズや組みひもで作ります。

羽織ひもは組みひもでトンボ玉をひとつ編み込み作ってみました。今回、初めて篆刻の石を使って帯留めにチャレンジしました。ひさごを彫ってみたのですが、うまくひょうたんの形ができずに苦戦。「これは何?」と言うようなできですが、指にまめを作っての初作品です。ため息が出るような芸術品は文句なしに素敵ですが、こんな遊び心で楽しむのもいかがでしょう。

 

根付けの材料ははビーズショップで揃います。

・帯に差し込むプラスチックの板

・下げる組みひも

・好みのパーツ ビーズで遊んだことがある方でしたら簡単にできると思います。

興味のある方は是非おひとつ。

 

では、本年もよろしくお願いいたします。

 

2010.1.18