遅い春

スポーツが苦手な私ですが、スポーツ観戦にはありとあらゆるものに興味があり、魅力あるスポーツ選手を尊敬のまなざしで楽しんでいます。汗を流し、並々ならぬ努力で鍛え上げた体で結果を出す力は私にはカケラもなく、唯一できることはマイペースで歩くこと。なんとも怠け者体質にできています。

 

雪が解け、これからは散歩や登山がやっと楽しめる季節。雪から開放されたのは人間ばかりではなく、植物たちも同じです。北国では、皆が春を待っていました。長かった雪の季節から抜け出し、物言わぬ静かな植物たちのお世話をしながら私の体に蓄えた脂肪を燃焼させ、ようやく桜が咲きだした今、遅い春を満喫しています。

今回の篆刻は「八甲田山」。百名山も北海道から、いよいよ東北へ入ります。八甲田山は火山群連峰の総称で、単独の名称ではないようです。中で一番の標高が1,584mの大岳とのことです。

 

今回は「山」の文字がとても印象的になっています。篆刻では、山と云う文字の面白い形状がたくさんあります。他は比較的現代の文字に近い読みやすい篆刻になっているかも知れません。

 

ある旅の統計では、もう一度行きたいところに奥入瀬渓流が上位にランキングされているようです。十和田湖はもちろん、八甲田山系も眺めることができるでしょう。秋には全山が素晴らしい紅葉になるようです。奥入瀬渓流の川や滝の音を聞きながら、八甲田山を仰ぎ見る旅もいいですね。


 

我家のソファーには、小ぶりのクッションが個無造作に置いてあります。今までに何度もクッションカバーを作り替えています。いつもは変えたくなる布が先にみつかり作るのですが、今回は替えたい気持ちが先で布を探しに行ったのですが、意外に気に入るものが見つからないものです。くすんだ赤のソファーに合う、これからの季節の生地を選ぶことに苦戦。なかなかこれっ!と云うものが選べず・・・でもこんな感じかな?で決まりました。35cm角、麻生地にアンティークボタンがプリントされたものとベージュの無地、この3個のクッションで、待ちにまった春を感じることはできるでしょうか?

 

 

 


2011.5.12