パウダースノー

ゲレンデに足を運ばなくなり、もう十数年になります。こちらは只今、スキーシーズンまっただなか。シーズン初めは積雪が少なくスキー場も困っていましたが、今はたっぷりのパウダースノーをスキーヤーは満喫しているはずです。

 

先日の新聞では、ゲレンデから若者が減っているという記事が載っていました。今は携帯電話にお金がかかったり、多様な遊びがあったりで、単純に冬はスキーとはいかないようです。

 

現在のゲレンデの様子はわかりませんが、昔、神戸から来た友人は札幌近郊のスキー場がたくさんの家族連れで賑わっているのを不思議そうに眺め、本州では考えられないと言っていたのを思い出します。こちらでは昔から、小学校に入学すると冬の体育はスキー学習になり、子供のころから当たり前のようにスキーに親しみ、シーズン中は何度か家族でスキー場へ行くことになるのも不思議ではないのです。

 

我家の息子達も幼稚園の頃にはスキーデビューとなり、どさんこママにいきなりリフトで頂上へ連れて行かれて最初は抱えられゆっくりとスタート。少しずつ一人にされ、転びながらべそをかき、後半はコントロールも利きはじめてママの前を滑り降りて行くようになり、大人になった今でもスキーは冬の楽しみになっているようです。

 

昨年までの篆刻は、四季折々季節の言葉を刻していました。今年は日本百名山を刻してみようと、今回は百名山の1番目、北海道最北の山「利尻岳」となりました。利尻岳は利尻富士とも言われているように、裾野が広く単独峯の美しい山です。島すべてが利尻岳のような存在で、登山をしていても振り向くと海というような山でした。隣に浮かぶ礼文島や稚内からの眺めも本当にすばらしいものです。余談ですが、北海道のお土産で有名な「白い恋人」のパッケージに描かれている雪をかぶった白い山は、利尻岳の険しい頂上付近の姿です。


2月はバレンタインデーということで、日本の女性をターゲットに世界の高級チョコレートが巷に出回ります。私も誘惑に負けそうになるのですが、今年も山本麗子さんの「101の幸福なお菓子」という十数年前のレシピ本を引っ張り出し、ガトーショコラを焼くことになりました。

 

この年齢になるとおやつにケーキを焼くなどと云うことはなくなり、何かのイベントで弾みをつけないと腰が上がらず、久々にきれいなお菓子の本を手に取るということになる訳です。ガトーショコラは材料も少なく、手早くできるシックな大人のケーキ。生クリームの上の赤いカラントは、夏に庭で採れたのを冷凍しておいたものです。

 

では、お茶の時間といたします。

 

2011.2.15