秋の味覚

大雪山の初冠雪がニュースになり、一気に秋がやって来ました。店頭には新米が並び、丸々としたジャガイモやツヤツヤのかぼちゃ。そして生鮭の横のイクラを見つけては、しょうゆ漬けを作ろうかとか、さらにその横にある秋刀魚を見ては、先日テレビで見たきゅうりの塩もみがたっぷり入った秋刀魚の棒寿司もチャレンジしてみたいなどと、秋は食欲をそそられるものがたくさんです。また果物では葡萄、梨、柿、林檎、栗…大好きなものがいっぱいです。

 

ところが先日、大きな梨を2切れ食べ終わるころに喉がイガイガしてきて、どうも調子が変なのです。そういえば前にも、林檎で同じような症状になったことを思い出しました。「あっ、フルーツアレルギー?」 今は色々なアレルギーを耳にします。花粉症、アトピー、金属アレルギー…そして私はフルーツアレルギーなのかも? 何とか克服する手は無いものか…なでしこジャパンのように諦めず、少しずつでも食べ続け、いつかアレルギーに打ち克つことはできないものだろうか。しかし、食物アレルギーを侮っては危険、無理をすると命を落とす。私の場合、食欲の秋を、読書の秋に切り替えることができたら良いのですが。

篆刻百名山、富士山の次は「剣岳」です。北アルプスの立山連峰にある標高2999m、氷河に削り取られた氷食尖峰、近づきがたいほどの険しい山、ライチョウも生息しているようです。登山家からは「岩の殿堂」と呼ばれているとか。日本三大雪渓の一つである剣沢もあり、今頃は紅葉が美しく、登山客で賑わっているころでしょうか。富山から見た立山連峰の映像を見たことがありますが、雄大な景色だったのを覚えています。篆刻の仕上がりも少し荒々しく、岳の文字は何とも難解なものになりました。私は「篆刻字林」という辞書を使って、年代別で違ってくる文字の形状の中から一文字ずつ選び、石に刻しています。また、たくさんの篆刻家の作品を参考にさせて頂くこともあります。

 

今回は日本人なら誰もがつくったことのある折り紙を折ってみました。我家にやってくる小学生の甥っ子とよく作ります。二人の男の子は○○レンジャーや手裏剣で盛り上がります。あとはカエル、セミ、金魚、鳥、うさぎ、朝顔やカーネーション、お雛様、レースの紙で作る鶴、私のお気に入りは簡単な上にリアリティーのある、こうもりです。我家には折り紙の本が1冊あり、それも参考にしますが、折り方を解読するのはなかなか難解。これは頭や指先を使い、アンチエイジングにはぴったりではないでしょうか。秋の夜長、折り紙づくりで過されてみては? 

2011.10.6