雪が降る前に
もう遥かかなたの昔、札幌オリンピック冬季大会が開催され、聖火台に火が点され、ジャネットリンが尻もちをつき、日本人ジャンパーが金銀銅メダル獲得と日本中が沸き立った時がありました。
そんな数々の歴史を残し、冬季オリンピック開会式が行われた真駒内屋外競技場。その競技場は、原生林が大きく枝を広げ、ただただ緑が広がる自然いっぱいの美しい真駒内公園内にあります。そこでは皆、思いおもいにジョギングやウォーキングに汗を流し、先日は4、5人の中学生が先生らしき人と傾面を利用して雪降る前のスキーのイメージトレーニングをしていました。葉が落ち陽の射す木立の森の奥ではハープを持ち込み一人で練習をしている人がいたり、お天気のいい週末というのに人影はまばら・・・大きな北海道を実感できるところです。
四季折々の篆刻の印を紹介させていただき丁度、一年がたちました。今回は篆刻十石を干支の印「虎」から始まり、春の印「春季」、夏の印「笹舟」、秋の印「紅葉」、冬の印「聖夜」等々を一つの額にしてみました。お正月に向けて和の額に架け替え、新年の準備を少しずつはじめます。
昨年の今頃も、リースを作っていました。今年のリースの材料は真駒内公園を散歩して見つけた森からのプレゼント。今年は、まだ木々の葉の茂る十月後半、早々と大雪が降り、積もった雪の重みに耐えかねた大きな枝が色々な所に落ちていました。
そんな中、ナナカマドの大きな枝がたくさんの赤い実を付けて落ちていました。もうそれを見つけた時は「やったー!」と心の中で叫び、頭の中はすでに真っ赤なリースの輪が・・・。なんとなく後ろめたさもありつつ、「落ちているのは拾っていいのよねぇ…」とワクワクしながら夫に言うと、他人のように私から少しずつ離れていきました。
公園内にはこんな立て札が立っています。
「園内の植物をとってはいけません。とっていいのは写真だけ!」
大収穫のお散歩でした。
もう一つは、庭のヒバで作った緑の変型リースといつもの小さなツリーです。
では、皆さんMerry Xmas!
2010.12.14