家庭菜園

今年の夏は、お隣りの家庭菜園のきゅうりが大豊作。収穫のたびに、我家にもきゅうりが届きます。そのお隣りのきゅうりの味の良さには驚きます。濃い緑色のきゅうりは触ると痛いほどのトゲトゲが飛び出し、それでいて皮は薄くやわらかく口に残らず、白い実は滑らかなズッキーニのような食感、それでいてみずみずしく種が少なく、きゅうりとしては完璧です。こんな美味しいきゅうりをたびたびいただくという、しあわせを今日も味わっています。何度となくいただくきゅうりを前に、料理の幅も膨らみます。きゅうり料理を検索すると面白いほどたくさん出てきますが、それでも一番美味しいのは、もぎたてを数時間冷やし、我家の道産大豆と麹で作る手前味噌を付けてポキポキ食べるきゅうりでしょうか。

 

我家ではささやかにシソ、イタリアンパセリ、バジルなどの薬味になるものばかりが元気に育っています。そうめんや漬物お刺身などにはシソが、冷製トマトパスタなどのトマト料理にはイタリアンパセリにバジルが活躍します。毎年、食卓を豊かにしてくれる、なくてはならない庭の定番香草達です。お隣りに感謝しつつ、きゅうりの収穫もそろそろ終盤をむかえそうです。

さて今回の篆刻は、「玉潤碧鮮」です。作者は不明ですが、「みどりの竹林の姿がみずみずしく美しい」という意味のようです。一文字一文字の漢字が美しく、その意味のすがすがしい内容に魅かれました。季節は竹林が梅雨から夏にかけて、雨に濡れる様子や青々と光る風情を詠んだようです。印材は2.5cm角の巴林石(ぱりんせき)に白文で刻し、意に反して少し力強いものになりました。竹が描かれた水墨画のはがきに捺してみました。

 


今回の手作り品は、チョーカーです。今年の夏は北国にも8月半ば過ぎから真夏日がたびたび訪れ、まだまだ厳しい残暑が続いています。そんな汗ばむ暑い日は、あまり肌に触れないネックレスを選びます。細いワイヤーのチョーカーがとても着け心地いいのです。洋服に合わせて石を選び、一つはターコイズ、もう一つは染め珊瑚、すっきりと一個だけ下げてみました。



2012.8.31