デニムでアンチエイジング!

あるセミナーの受講を通して、6人の男女と知り合いになった。翻訳家M氏41歳、古着屋副店長O氏34歳、モダンダンサー志望Sちゃん26歳、ファッションデザイナーYちゃん25歳、映画製作専門学生K君23歳、大学バスケ部T君22歳。受講生の大半は20代から30代と知り、応募の書類に50歳とは書かずに47歳と書き、面接を涼しい顔で受けてパスした私は、ここでは47歳で通っている。

 

セミナーに通い始めて一番に困ったのがファッションだ。着て行く服がない! 決定的なのはデニム(ジーンズ)の手持ちがないことだった。私は長男の出産以来、ヒップが5センチは下がったような気がしてパンツをはくことをやめた。とくにデニムは作業着としてのみの着用、としていた。しかし、このセミナーの仲間たちは皆、デニムをはきこなしている。なかでも古着屋さんのO氏はほとんど毎回デニムで颯爽と登場する。もうこれはO氏の店で買わせてもらうしかない! と、YちゃんとM氏を誘って行くことにした。まずはPOLOのショートパンツとストレッチの入ったデニムを試着。試着室の外に出ると、YちゃんがニッコリOKマーク! 次にLeeのデニムをはくとYちゃんといつも口うるさいM氏が「カッコイイ!」と、副店長のO氏にまで「絶対におすすめします」と言われ、調子にのって若者の人気ブランドのデニムをもう1本、合計4本を購入したら、気持ちがパーンと晴れやかになった。

50代のデニム

3本のデニムとショートパンツは、買ってから何日間かはリビングの椅子の背にかけたままにしておいて、毎日見て楽しんだ。見ているだけで気分がウキウキしてしまうのだ。これらのデニムやショートパンツをはいている自分の姿を思い浮かべることが楽しい。アレもしたい、コレもしたい、アソコにも行きたい、ココにも行きたい、とどんどん楽しみが広がっていくのだ。こんなことって今までにないのではないか。ちょっと大げさかもしれないが、これはきっと、失いかけていた若さ、諦めかけていた希望を取り戻せたうれしさなのではないだろうか。

 

スタイルもファッションもまだまだバンバンいけますよ! とデニムたちが背中を押してくれている。

 

 

2010.7.26