潤い素肌は、梅雨育つ

今年の梅雨入り宣言は、勇み足だったのか、梅雨入りはしたもののなかなか雨が降らない。

毎朝、空を見上げては雨を待っている私だ。

 子供たちが小さい頃に随分通った八ヶ岳の家では、多少の雨降りの時でもテラスに出て雨を楽しんだものだ。

梅雨の草

雨は高原の緑の色を一段と濃くしてくれる。

雨水をたっぷりと吸って木々の枝葉はピンと張り、雨にあたって葉はつややかに青々と繁る。

 

今は高原に通う余裕もなくなってしまったが、たまにはパット・メセニーの「Rain River」でも聴きながら、一日長雨を窓越しに眺めていたいものだと思う。

 

雨音で目覚め、ゆっくりと朝風呂に入った後で、丁寧に化粧水を染み込ませた肌に美容液や乳液をつけた後は、なにもつけずにスッピンで一日を過ごす。

 

その日は、日が暮れるまで家から一歩も出ない。外出しなければならない時や窓際では日除けの帽子を被ってマスクをし、紫外線を浴びないようにする。

エアコンもつけずに、肌の負担になるものは一切除外して、肌をストレスから解放する。

 

これが、私の雨の日の最上の過ごし方なのだ。

出かける時の雨では霧雨が好きだ。傘をさしても四方八方から雨が降り込み、全身がしっとりと濡れてしまうような雨の中を歩いていると、まるでミスト浴をしているようで、うれしくなってしまう。

髪の毛は膨らんでしまうけれど、全身の細胞もみずみずしく、ふっくらと潤っているのだと思えば、それもいいと思える。

 

日本女性の素肌がきれいなのは、四季があることに起因していると私は思う。

日本には四季折々の食べ物があり、寒暖の差があり、湿度の差がある。

 

四季の中でも最も美肌のために貢献しているのは、なんといっても梅雨時の湿度の高さだろう。

 

美肌の最高の味方である梅雨を楽しみながら、湿度を活用して、お肌に磨きをかけましょう!

 

 

2013.7.1