いい女はツメをとぐ!
プランタン銀座「ねこ展」に行って来た。知り合いが青山で輸入猫雑貨のお店をやっていて、出店しているからだ。
何度か誘われてはいたが今までは一度も行ったことがないのに、今回「行こうかな」と思った理由は、彼女に「プランタンは、ねこ展の老舗なのよ!」と言われたからだ。 この頃「老舗」と言うことばに結構グッと来るのだ。
私は猫が大好きだが、猫グッズにはべつに興味は無かった。彼女のお店「キャットハウス」のコーナーを見て回っていたら、「ツメ磨き(人間用)」と書かれたポップがあり、「人間用か~」と笑ってしまい、次の瞬間、眼が釘付けになった。 なんとも可愛らしい猫の写真が、細長いツメ磨きの中にギュッと詰まっているのだ。
だいたい、ツメ磨き用の紙やすりに、猫の写真を付けてしまおうと言う発想に「さすが、アメリカ人は違うなあ・・・」 とビックリすると同時に、西洋でのネイルケアの歴史の長さを感じた。
50代になった頃から、ツメの水分量が落ちてカサカサになり、おまけに縦縞が入ってしまった。 ネイルオイルを使うようになってからは、自然な艶が戻ったので一安心していたのだが、今度はその縦縞が気になっていた。
先日久しぶりに会った88歳の私の母は、きちんとお化粧をして、ツメにはマニキュアをしていた。 落ち着いたピンク色のツメは、手全体を綺麗に見せてはいるのだが、縦縞ははっきりとわかった。 オイルを塗ろうが、マニキュアをしようが、ツメの縦縞は隠せない。この可愛らしいツメ磨きで磨いたらいいかもしれない、と思った。 今までにもツメ磨きを購入しようとしたことはあったが、そんなこと退屈でやってられないなぁ、と思ってやめていた。
こんな可愛らしい猫たちの顔を見ながら磨くのであれば退屈しないはずだ、と思って購入した。
ちょっとワクワクしてツメを磨き、オイルを塗ったら、戻りました! 以前のツルリとしたツメに! 猫写真つきツメ磨きのおかげで、退屈な時間が、嬉しい時間になりました。
2009.5.27