フルーツケーキもインペリアルや~!

おしゃれ 包み

「帝国ホテルに泊まるから遊びに来ない?」と女友達から電話がかかってきた。地方のお金持もちは、やることがちがう。「帝国ホテル」だって!「インペリアルや~!」と、彦摩呂さんになってしまうじゃないの。

 

セレブ主婦の彼女は50代後半の元デザイナー。彼女と私は8年間、パッケージや冊子作りの仕事をやっていた。 今では想像もできないようなバブリーな時代で、毎月1つ2つは生みだされる新製品のパッケージ作りに「もう無理よ~!」 と悲鳴をあげる彼女をうまいこと言いくるめて、なんとか発売日に間に合うよう進めていくのが私の仕事だった。 今思えば、あの頃彼女は40代の更年期にさしかかる頃、仕事仕事の毎日にイライラして悲鳴をあげるのも当たり前だったのだ。

 

帝国ホテルのロビーで待ち合わせ、「ガルガンチュワ」でお茶とケーキをいただいた。 席を立ったとたん、「うわー、きれいねー!」と少女のように目を輝かせる彼女の前に、まるで宝石箱のようなフルーツケーキ「オーチャード」が置かれていた。

フルーツケーキ 高価

「オーチャード(果樹園)」の名の通り、ブルーベリー、チェリー、クランベリー、オレンジピール、パイン、マンゴー、イチゴ、イチジク、プルーン、アプリコット、メロン、グレープフルーツ、キーウィと13種類のセミドライフルーツが入った贅沢なフルーツケーキ。 メロンはメロンリキュール、アプリコットはブランデーと、果実ごとに漬け込むリキュールを変え、発酵バターやハチミツを使ってしっとりと焼きあげられている。 ひと口ごとに異なる果実の風味や食感と芳香なリキュールの香りが楽しめ、たっぷり入ったナッツの香ばしさがより味に深みを与えている。1日限定6本しか焼かれない。お値段も10,500円とインペリアル!

 

しかし、これぞバブリーな時代を築き合った女友達へのプレゼントにはピッタリだと思い、ご家族へのお土産にさしあげた。 50代女性としては半端なものをいただくよりも、とびきり贅沢なお菓子をいただいた方がよっぽどうれしいものですからネ!

 

 

2009.10.7