一粒の珈琲ゼリーから!

私の住む街の、駅の向こう側のショッピングセンターの片隅に、コーヒーショップがある。銀座の有名なコーヒー専門店の支店と思われるその店は、カウンターが半分、残りの半分はコーヒー豆の量り売りスペースになっている。私はショッピングセンター内のスーパーマーケットへ買い物に行く通りすがりに、横目でチラリとその店を覗く。目と鼻の先にはチェーン展開のコーヒーショップが何軒もある駅前激戦区の中で、その店は異彩を放っている。カウンター席はいつも中高年の皆様の元気な笑顔で満ち、カウンターの中ではマスターがいきいきとサービスをしている。コーヒーのいい香りと活気に満ち溢れたその店の横っちょを通るたび、「入りたいなぁ」と思う私だった。

 

息子と家の近くのレストランで食事をした日、いつもなら、わが家でゆっくりとお茶を飲むのだが、その日は思いきって息子を誘い、そのコーヒーショップへと赴(おもむ)いた。お茶党の息子にコーヒーの蘊蓄(ウンチク)を語る私は、われながらオバサンを通り過ぎて、まさしくオジサンだと思いながら、もうどうにも止まらない。挽きたて淹れたてのコーヒーは、深いあじわいとスッキリした後味で、なんとも美味しく、息子と二人のコーヒータイムを私は満喫した。

 

コーヒーゼリー

帰り際、お店のコーヒー豆ケースの前に置かれたコーヒーゼリーを、なんとなく買ってみた。このコーヒーゼリーが、想像以上に美味しかった。オブラートにくるまれた、ただのお菓子のコーヒーゼリーなのに、まるで淹れたてのコーヒーのような豊かな味と香りが、一粒に込められているのだ。

すっかりコーヒーゼリーの虜になってしまった私は、ある日、できごころで他のコーヒーゼリーを買ってしまった。結果は惨澹たるものだった。

たかがコーヒーゼリー、されどコーヒーゼリー。

一粒、口にほうり込めば、そこは、まるでコーヒー専門店!

 

かならず豊かな気分にしてくれるのがウエシマコーヒーの「炭焼珈琲ゼリー」なのです。

ぜひ、あなたもお試しください。椿珈琲店などのコーヒー専門店で購入できます。

 

 

2013.5.22