地中海食でアンチエイジング!

先日、雑誌のページをめくっていると「地中海食」という文字が目に入り、読んでみると、「地中海食は最良のアンチエイジング食!」と書かれていた。日本食は塩分が多すぎるので、地中海食には及ばないそうだ。

 

そういえば、昔習っていたフランス料理の先生は「日本食は塩分が多いので食べた後、のどが渇いて仕方がない」と言っていた。たまに日本食を食べる人には違いがはっきりとわかるのだろう。たまにといえば、このあいだスーパーマーケットで野菜の煮物をはじめて買ってみた。このところの暑さで煮物を作る気力がなかったのだ。10品目もの具材が入っているというので、手間を考えれば多少のことは目をつぶろうと思ってのことだったが、一口食べた瞬間に「失敗した!」と思った。甘しょっぱくて、10品目だろうが、11品目だろうが、具材の味などしやしない! 調味料の味しかしなかったのだ。あそこまでひどくはないにしろ、日本食は塩分ばかりでなく、糖分も取りすぎてしまうので要注意なのだ。鰹と昆布のだしを効かせた薄味の料理は手間ひまをかけて、自分で作るしかなさそうだ。

地中海食

その点、地中海食は魚介とトマトを合わせれば、天然の旨味調味料であるグルタミン酸とイノシン酸ができてしまう。そこにオリーブオイルやオレガノなどのハーブを入れれば、コクと香りがついて風味がグンと増すのだから、調味料はごく少量の塩で足りるというわけだ。第一、料理の手間もたいしてかからないのがいい。

 

材料を見てみても、魚介類をはじめ、抗酸化作用や美肌効果もあるトマトやピーマン、パプリカなどの色の濃い野菜を中心に、血液をサラサラにする玉ネギやニンニクが入り、そこにヘルシーオイルの決定版であるオリーブオイルが加わるのだから、アンチエイジング食、間違いなしなのだ。

 

さあ、この夏は地中海食を食べて、地中海の風を感じながらアンチエイジング!といきましょう。

 

 

2011.8.1